デジカメ写真などを素材にしたスライドショウに、日付カウントなどを組み合わせた“思い出記録”ソフト。タイトル文字やBGM用ファイルを指定し、写真とテキストを登録するだけで、スライドショウやギャラリー形式の画像アルバムを作成できる。「記念箱」は、パソコンやWebで鑑賞できるスライドショウ、画像アルバムを作成するためのソフト。写真を選択してタイトルや画像の説明を入力するだけで、簡単にスライドショウを作成できる。静止画以外にも、動画ファイルやWebページへのリンクなどを登録することが可能。設定日から経過日数を自動計算し、タイトルページに表示する「記念日カウント」機能があり、ソフト名の通り「大事な日の記念として画像を記録する」のに適している。
基本操作は「基本」「写真」の二つの画面で行う。「基本」では、スライドショウのタイトルやサブタイトル、タイトル画面に使用する背景画像、BGMなどを指定する。「記念日カウント」の設定も「基本」画面で行う。設定すると、スライドショウのタイトル画面に「あの日から××日が経ちました」といったテキストが表示される。
「写真」画面では、ファイル/フォルダ単位で画像ファイルを読み込ませ、リストに登録できる。登録した画像それぞれにはタイトルやコメントが表示されるほか、指定のテキストを画像の前後に表示させることもできる。そのほかにも画像を回転させたり、撮影日時やスライドの表示スピードを変更したりといったことが可能だ。
基本的にはこれだけの設定で、スライドショウとギャラリー形式の画像アルバムが完成する。プレビューも簡単に行える。「保存して再生」を実行すれば、フルスクリーンモードでタイトル画面が表示され、スライドショウ形式やギャラリー形式で画像を閲覧できる。
スライドショウには、静止画像のほかにも動画などのファイルを登録したり、Webページへのリンクを張ったりできる。リンクなどを登録した場合は、実行時のタイトル画面に「Others」という項目が追加され、Othersから呼び出せる。
全体的な設定としては、タイトル画像、スライド画像、ギャラリー用サムネイル画像などのサイズ、画像の品質、スライドショウの自動スタートや繰り返し表示の指定などが可能。保存設定には「Windows用実行ファイル」「Mac用実行ファイル」「CD自動起動用ファイル」「インターネット用SWFファイル」の4種類があり、どの形式で保存するかはユーザが選べる。
スライドショウの設定を保存すると、あらかじめ選択した形式に応じて、ファイルが自動作成される。例えば、Windowsパソコンで再生する場合は、作成されるkinenbako-viewer.exeを実行すればよい。同様に、Webで公開する場合は、設定画面で「インターネット用SWFファイル」を指定しておくことでkinenbako-viewer.htmlが作成され、ブラウザでスライドショウやギャラリーを鑑賞できる。