ハイビジョン対応のDVDオーサリングソフト。ウィザード方式のユーザインタフェースが採用され、初心者でも使いやすい。「DVD MovieWriter 5」は、使いやすさで定評のあるDVDオーサリングソフト「DVD MovieWriter」シリーズの新バージョン。ハイビジョンカメラ(HDV)からのキャプチャ、ハイビジョン編集、エンコード、さらにハイビジョンDVDのオーサリングにも対応する。CM自動検出機能の精度向上なども図られた。
新バージョン「5」では、さまざまな機能追加・強化がなされた。ソフトを起動するランチャ画面はデザインが改善され、使いたい機能をよりスピーディに選択できるようになった。メインとなるDVDオーサリング画面では、最初に選択する「ディスクの種類」に「HD DVD」が追加されている。
「5」でももちろん、従来からのDVD/Video CD/SVCDのオーサリングを行える。VRフォーマットを用いて、再編集可能なDVDを作成することもできる。DVD-RAM/DVD-RWではメニューなしのVRディスクを、またDVD+RWではメニュー付きの再編集可能なディスクを作成できる。
動画の取り込みでは、新たにハイビジョンDV(HDV)カメラからのデジタルキャプチャに対応。フレームサイズ1440×1080、16:9のワイドフォーマットを、ワイド画面のまま編集できる。また、TVキャプチャボードや既存のDVD/DVD±VRからの直接取り込みも行える。ファイル入力では、AVI/WMV/MPEG-2はもちろん、後日提供される無償プラグインでMPEG-4にも対応する(ハイビジョン解像度(1920×1080)にも対応の予定)。
編集機能では、ひとつのビデオクリップに対して、1フレーム単位で複数のトリミングを同時に行える「ワンフレームマルチトリム」が新たに加わった。トリミング時にコマ表示を1フレーム単位に拡大した上で、同時に複数個所のトリミングを行える。
TVキャプチャボードからのキャプチャ時などのように、CMを含むファイルを編集する場合は、「CM自動検出」機能を利用できる。前バージョンからの機能だが、検出精度が向上した。
メニュー作成では、HD DVDの作成に合わせて16:9のワイドメニューの作成に対応。新機能の「スマートシーンメニュー」では、ウィンドウに用意された「プレビューエリア」内で、各コンテンツの冒頭1〜30秒を順番にプレビューできるメニューを作成できるようになった。同じく新機能の「テキストメニュー」を利用すれば、(従来のように)動画サムネイルをボタンにするのではなく、テキスト文字をそのままボタンにできる。
最終出力時は、最大1920×1080でのMPEG-2エンコードが可能。ただしHD DVD出力は現在、パソコン用の書き込みドライブが存在しないため、ディスクイメージの出力のみとなる(HD DVDメディアへの出力は、ドライブ発売後にアップデートで提供される予定)。
DVDディスクのコピー、DVDディスクへの直接録画、静止画スライドショウなど、従来からの機能ももちろん利用できる。