スクリプトを使って自動処理を行える高機能タブブラウザ。ページの更新チェックやタブのグループ化など、数多くの機能を備えている。「ScriptBrowserK」は、多彩な機能が搭載されたWebブラウザ。レンダリングエンジンにはIEコンポーネントを使用。1ウィンドウに複数のページを表示し、タブを切り替えながら使える。ID/パスワードを入力したり、ページ内の一部をコピーしたりといったブラウザ上での作業を、スクリプトを使って自動実行できる。
ウィンドウにはタブ切り替え式のページ表示エリアのほか、「パネル」と呼ばれる部分がある。パネルを切り替えることで、さまざまな操作ができる仕組み。パネルには、現在開かれているタブを一覧表示する「ページ一覧」や、お気に入りに登録されたページを一覧表示する「お気に入り」、これまでに閲覧したページをタイムスタンプ付きで表示する「タブ履歴」などがあり、見たいページをすぐに呼び出せる。
アクセスをサポートするもの以外にも、辞書や地図、オークションなどの検索を利用できる「Web検索」、表示されているページから文字列を検索できる「ページ内検索」、ページ内で使われているHTMLタグの構造をツリー形式で表示する「ページ解析」など、さまざまな機能を持つパネルが用意されている。
豊富な機能の中でも目玉といえるのが、スクリプトによる自動処理機能。同梱されるサンプルには、My Yahoo!などのページに自動ログインするためのものや、Yahoo!ファイナンスのページから日経平均株価の表をコピーしてExcelに貼り付けるもの、Excite翻訳を使って表示中ページの英訳・和訳を行うものなど、さまざまなスクリプトが含まれる。スクリプトは任意に実行できるほか、スケジュール機能を使って指定日時に実行させたり、定期的に実行させさたりすることが可能だ。
ユーザがスクリプトを自作する場合は、「スクリプトの記録」機能を使うと比較的簡単。ブラウザの操作をスクリプトとして記録してくれるので、プログラミングの知識がなくてもスクリプトを作ることが可能だ。
スクリプトによる自動処理以外にも「ページの更新チェック」「タブグループ」「自動入力」「ミニブラウザ」など、実に多くの特徴的な機能を備えている。
「ページの更新チェック」は、登録されたページが更新されているかどうかをチェックできるもの。更新部分をハイライト表示したり、特定のキーワードを含む場合だけ通知したりもできる。
「タブグループ」は、複数ページをひとつのグループに登録しておくことで、登録ページをまとめて開くことができる機能。
「自動入力」は、名前や住所、クレジットカード番号などの情報をあらかじめ登録しておくと、ワンタッチでフォームに入力できるというもの。登録情報は暗号化保存される。カード情報はパスワード保護も行われる。
「ミニブラウザ」は、パネル内の小型ブラウザを使って、通常のWebページや携帯電話用ページなどを閲覧できるもの。カレンダーや電卓、ストップウォッチなどのツールを表示させることも可能だ。
「スクラップブック」は、表示されているページのアイコン(アドレスバーのアイコン)やタブ部分、ページ内で選択した部分などをドラッグ&ドロップするだけで、ファイルとして保存できる機能。
「フレーム化」では、表示中のページを強制的にフレーム分割することで、大きな表の見出し部分だけを常に表示させるといった使い方ができる。
そのほかにも、JavaScriptやActiveXなどの実行を制御するセキュリティ機能、特定のタイトルやURLを持つウィンドウを強制的に閉じるオートクローズ機能、ページ内のリンク情報を抽出する機能、利用するプロキシサーバを一定時間ごとに自動的に切り替える機能、HTMLの簡易編集機能、スタイルシートの切り替え機能まど、数多くの機能を備えている。オプション設定により、マウス操作やジェスチャ、メニューなどのカスタマイズを行うことも可能だ。