独自の画像処理アルゴリズム「BISEテクノロジー」を搭載したフォトレタッチソフト。「PictureRinsePro(ピクチャーリンス・プロ)」は、デジタルカメラなどで撮影された写真の色調、シャープネスなどを調整し、“より好ましい画像”に修整できるソフト。簡単な設定・操作で画質を改善できるのが特徴。読み込み・保存可能な画像形式は、BMP/JPEG/TIFF。
搭載する画像処理機能は「BISEフィルタ」「カラーコレクション」「自動レンジ補正」「トーンカーブ」「シャープネス」「ぼかし」「彩度補正」の7種類。このうち、ソフトの大きな特徴になっているのが「BISEフィルタ」。画像のディティールを極力保ったまま、ノイズなどの画質劣化要因を低減・除去。さらに、色調やコントラストを調整することで、滑らかで美しい画像を生成してくれる。
BISEフィルタの適用ダイアログには、「色」「質感」という二つのメニューが用意され、「どのように画像を処理するか」を設定できる。「色」で選択できるのは、「標準」「色味豊か」「色味鮮やか」「落ち着いた」「美白」など11種類。「質感」では「しっとり」「めりはり」「肌物」「機械物」など、6種類のパラメータが用意されている。いずれも、加工後のイメージを端的に示す感覚的表現で、初心者でもわかりやすい。そのほか「色」「質感」ともに、ユーザが調整具合を選択する「カスタム」が用意されている。
画像に行った処理は、「処理の履歴」パレットに順次登録される。これまでどのような操作を行ったかがひと目でわかるほか、任意のステップまで遡って加工をやり直すことも可能だ。また、画像の一部を選択し、オブジェクトレイヤ化する機能もある。画像の一部を切り出して、その部分にだけフィルタを適用することも可能だ。
メイン画面はWindowsでは一般的なMDI構成。ファイルはドラッグ&ドロップで開くことができる。ハンドスクロールや虫眼鏡ツールを使って、画像の任意ポイントを拡大表示し、確認することも簡単。
BISEフィルタ以外の処理機能もわかりやすく、手軽に見栄えのよい画像を作成できる。複数の処理をまとめてプリセット登録し、連続実行させることも可能だ。