マルチプラットフォーム対応のメモソフト。Wiki互換の書式を利用して、文書整形やリンク設定を行うことが可能。「MalonNote」は、短いメモや覚え書きをすばやく作成・保存できるソフト。複数の文書を対象に、すばやくキーワード検索を行える。Wikiのデータ形式にも対応。Wikiの文法で入力されたメモを、見出し、強調、表組などの書式付きで表示できる。Mac OS X版のほか、Windows版/Linux版も用意され、異なるOS環境で利用することが可能。文書タイプによる分類機能もある。
基本的な使い方は「思いつくままに書きとめたメモを、キーワード検索で呼び出す」というもの。画面は、メモを作成・編集するための「編集」ウィンドウと、完成したメモを検索・閲覧するための「メモ表示」ウィンドウから構成される。
「編集」ウィンドウでは、メモのタイトル(Subject)と本文を入力する。本文は、フリーフォーマットで入力することが可能。ただし冒頭の4行は「DATE(YYYY/MM/DD HH:MI:SS)」「TYPE(メモの種別)」用として割り当てられ、フォーマットが固定される。DATEには、メモウィンドウの表示時刻が自動的に記録される。TYPEには任意の文字列を入力することが可能。複数の単語を「/」で区切ることで、階層管理も行えるようになっている(「memo/private/200604」など)。
メイン画面には、検索文字列の入力ボックスと、検索結果の表示エリアがある。検索結果は、検索文字列を親とするツリー形式で表示され、該当するメモのタイトルを一覧できる。ユーザがタイトルを選択すると、右側に本文が表示される仕組み。
特殊なキーワード(malon-all)を利用することで、すべてのメモを閲覧することも可能。「TYPE」による検索も可能で、キーワード「malon-type:xxxx」で、TYPEの階層で分類されたツリーが表示される。検索結果は、メモを再編集するたびにリアルタイムで更新される。
「Wiki」の文法にも対応。メモの要領で、Wikiライクのハイパーテキスト文書を簡単に作成・編集できる。テキストに文字列を埋め込むことで、見出し、強調、表組などの簡単な文書整形やリンク設定を行える。例えば、行頭文字による文字整形機能としては、
- 「*」……大見出し(文字大サイズ、背景色、枠囲み)
- 「**」……小見出し(文字中サイズ、背景色)
- 「-」……箇条書き
- 「,」……表組(カンマで文字列を区切ることで、フィールド(列)を作成)
などを利用することが可能。リンク設定書式も利用できる。そのほか、検索文字列をハイライト(赤文字)表示する機能、丸数字やローマ数字などの機種依存文字が含まれる場合、保存時に警告する機能などを備えている。