ウイルス対策、不正アクセス防止、スパイウェア対策などの機能を備えた個人ユーザ向けのセキュリティ対策ソフト。簡単な設定でパソコンを保護してくれる。「F-Secureインターネットセキュリティ2006」は、簡単な設定で使えるセキュリティ対策ソフト。ウィザードにしたがって、使用するブラウザや電子メールソフトを選ぶだけで、不正なプログラムや迷惑メールからパソコンを守ってくれる。(ウイルスやスパイウェアの)定義ファイルは自動更新されるため、緊急の場合を除けば、ユーザが特に操作する必要はない。
手動によるスキャンや設定の変更は、メイン画面で行える。アニメ「ムーミン」のキャラクタがあしらわれたウィンドウはシンプル。ユーザの行う操作は基本的に、各機能の動作状態の確認と有効/無効の切り替えに絞られている。ただし、詳細設定画面を呼び出すことで、設定を細かく変更することも可能だ。
メイン画面は「ホーム」のほか、「ウイルスとスパイウェア防御」「インターネット防御」「スパム制御」「自動更新」に大きく分けられている。
「ホーム」では、各機能の基本設定(保護レベルの選択)や定義ファイルの更新状況の確認などを行える。
「ウイルスとスパイウェア防御」では、ウイルス/スパイウェアを手動スキャンできるほか、スキャン機能のオプション設定、隔離(「検疫」と呼ばれる)された不正プログラムの表示や復旧、レポート表示などの機能を利用できる。スキャン機能では、リアルタイムスキャンやスケジュールスキャン、電子メールのスキャンなどが可能。手動スキャンでは、悪質プログラムの存在を隠す「ルートキット(rootkit)」と呼ばれるタイプのファイルも検出できる。
さらに、Webブラウザのポップアップの禁止、不正プログラムによるシステム設定の書き換えを防止する「システム制御」の設定も可能だ。
「インターネット防御」では、ファイアウォール、アプリケーション制御、侵入防止、ダイヤルアップ制御のON/OFFと、それぞれの詳細な設定を行える。ネットワーク接続を許可するアプリケーションのカスタマイズや、不正侵入を検知した際の動作の指定、不正なダイアラによる接続の禁止の指定などを行うことも可能だ。
「スパム制御」では、迷惑メールの判定レベルを「厳しめ」「中程度」「ゆるめ」の3段階から選択することが可能。送信者に応じて拒否や許可を指定することもできる。スパム制御機能は、ユーザが使用する電子メールソフトに応じて、フィルタ用のルールや削除用フォルダが自動的に作成される。
「自動更新」では、定義ファイルの自動更新のON/OFF、手動による更新、最終更新日の確認などを行える。
そのほか、タスクトレイメニューからもウイルスのスキャンや通知リストの表示、全ネットワークのブロック/許可、スパム制御レベルの変更、送信を許可する相手の登録などの操作を行える。