システムを含むハードディスク全体のバックアップ/コピーを行えるソフト。Windowsの操作中でも、バックグラウンドでバックアップ/コピーを行える。「LB Image Backup 7」は、ハードディスクのバックアップソフト「Image Backup」とコピーソフト「コピーコマンダー」が統合されたソフト。二つのソフトの機能を持つが、いずれもメイン画面から「バックアップ/復元タスク」「コピータスク」として実行できるため、実際にはひとつのソフトとして扱える。操作は(基本的に)ウィザード方式で、はじめてでも使いやすい。
「バックアップ/復元タスク」として提供されている機能では、ドライブ/パーティション単位でバックアップを行うことが可能。バックアップ先には、ローカルドライブ/ネットワークドライブ、CD-RやDVD±R/RWのほか、ドライブレターが割り振られていない物理パーティションも指定できる。
安全性が強化されたバックアップ占領領域「バックアップカプセル」をハードディスク内に作成して、イメージを保存することも可能。バックアップカプセルはシステムから独立しており、システムが損傷を受けた場合でも、イメージは保護されるようになっている。
バックアップにあたっては、「圧縮しない」「高速圧縮」「標準圧縮」「最高圧縮」の4段階の圧縮レベルやイメージファイルの分割、イメージファイルのパスワード保護といったオプションを設定できる。差分バックアップ機能も搭載し、バックアップにかかる時間を短縮できる。
復元では、イメージ全体はもちろん、イメージファイルから特定の項目を選択して復元することも可能。ひとつのパーティションだけを復元したり、失われてしまったフォルダ/ファイル単位で復元したりすることもできる。
システムドライブの復元は、あらかじめ作成しておいた起動CDで「Image Backup」を起動して行う。CD/DVDにイメージを保存してある場合は、CD/DVDがブータブルディスクになるので、そのまま復元できるようになっている。
ハードディスクの内容をイメージファイル化するバックアップとは異なり、そのままの形でクローンを作るのが「コピータスク」から行える「ハードディスクのコピー」。バックアップ同様、ハードディスク全体のコピーとパーティションのコピーを行うことができる。パーティションのコピーは、同一ドライブ内の未割り当て領域にも行える。
コピー元とコピー先のディスク容量が異なる場合、コピー先の容量に合わせてパーティションサイズを自動的に拡大・縮小する機能もある。コピー元に未割り当て領域があるときは、それを削除してコピーすることもできる。さらに、ワンクリックで自動的にハードディスクのコピーを実行する「ワンクリックウィザード」も用意されている。
「バックアップ/復元タスク」「コピータスク」ともにスケジューリング機能を備え、「1回だけ」「システム起動時」「ログオン時」のほか、「毎日」「毎週」「毎月」とタイミングを指定して定期バックアップ/コピーを行うことが可能だ。
「Image Backup」をインストールせずに起動CDから実行することができるため、Windows以外の(Linuxなどの)OSのバックアップ/コピーも行える。対応するファイルシステムはFAT16/32、NTFS 4/2000/5.1、Linux Ext2/Ext3、Linux Swap、ReiserFS、HPFSなど。