「【マウスも】ボール、振り回すよ('(°∀°∩【火を噴く】」は、マウスを使って自分のボールをコントロールし、フィールド内の他のボールを破壊するというルールのアクションゲーム。ただし、プレイヤーは直接自分のボールをコントロールすることはできない。プレイヤーが使用するボールには赤いコードのような物が付いており、コードの反対側には丸い持ち手状のマウスポインタが存在する。プレイヤーは、このマウスポインタを動かすことで、間接的にボールの動きをコントロールする。

ボールとマウスポインタをつなぐ赤いコードにはゴムのような弾力性・伸縮性があり、マウスを動かすことで、あたかもヨーヨーを振り回すような感覚でボールを操作できるようになっている。

振り回されたボールは炎を発し、移動中に衝突したすべてのボールを一撃で破壊する。マウスの右クリックで一定時間、ボールを巨大化させることも可能。サイズを利用して、周囲のボールを一気に破壊できる。巨大化には使用回数制限があり、2レベルアップするごとに1回追加される。

破壊のターゲットとなるボールには、赤と水色の2種類がある。数が多いのは赤いボール。出現後、時間経過とともに徐々に白みを帯び、ついには真っ白になって光り出す。光り出したら要注意。放置すると、数秒後に爆発してゲームオーバーになってしまう。ただし、破壊したときに得られる点は、光り出してからの方が高い。高得点を狙うなら「あえて光り出すまで待つ」のも手だ。

水色のボールは数こそ少ないが、ゲームの鍵を握る重要な存在。破壊すると、画面の四方を囲んでいる緑色の壁をすべて復活させる。水色のボールも時間が経過すると光り出すが、この状態のときに破壊するとその瞬間、フィールド上の赤いボールが一斉に光り出す。大ピンチであると同時に、一気に得点を荒稼ぎする大チャンスでもある。フィールドの状況を見ながら、ボールの性質を上手に利用してハイスコアを狙いたい。

ゲームオーバーの条件は、

• 赤いボールが爆発してしまう
• 画面左端にある時間ゲージが0になる
• 自分のボールが画面の外に出てしまう

ボールを破壊して、画面最下部にある「ウヒョゲージ」がたまると「ウヒョモード」に突入する。ウヒョモードでは壁が青くなり、ボールがどんなに当たっても壊れなくなる。プレイヤーは思う存分、マウスを振り回して他のボールを破壊しまくれる。また、ウヒョモードに突入すると同時に、白く光っているボールはすべて消滅し、壁が復活するというオマケもある。ゲージのたまり方を調節して、上手にウヒョモードを利用することが大切だ。ウヒョモード中に破壊したボールの数によって、ボーナスポイントも獲得できる。

ルールこそシンプルだが、ゲームとしてもなかなかおもしろい。時間とともに白くなって光り出す赤ボールや、すべての赤ボールを一斉に光らせる水色ボールの機能、ウヒョモードなど、組み合わせとプレイヤーのテクニック次第で、得点を荒稼ぎできるような工夫がされている。独特な操作感覚さえ気に入れば、結構ハマって病みつきになるだろう。

緑色の壁や炎の尾を引きながら動き回るプレイヤーボール、ボールを破壊したときの得点表示、破壊されたボールの爆発ぶりなど、光がふんだんに使われた画面デザインや演出なども、センスよくまとめられていて、とても美しい。

開発中に苦労した点
いままでにないスタイルのゲームということで、ゲーム性を向上させることに苦労しました。模範となるゲームがなかったため、「こうすればおもしろくなる」みたいな答えがなかったので、2ヵ月近く試行錯誤を繰り返していましたが、何とか形にすることができました。ちなみにうちのblogで、このゲームのカテゴリーを選択すると、当時の苦労話を垣間見ることができます。

ユーザにお勧めする使い方
作者自身、まだゲームの楽しみ方を見出せていないので、いろいろ試してみるとおもしろいかもしれません。純粋にハイスコアや、チェインを稼ぐもよし。マウス以外のデバイスで遊んでみるもよし。また、ゲームプログラミングに興味のある方はゲームのソースコードを参考にしてみるのも勉強になるかもしれません。ちょっと古めのVC++ 6.0用ですが、コメントもかなり入れてみたので、解読したり、パラメータを変えて遊んでみたりしてください（ソースは、ホームページのBBS2のスレで公開中です）。

今後のバージョンアップ予定
現在は本業の方が忙しいので、ちょっと手が回らない状態ですが、時間ができ次第、プレイしてくれた方々が挙げてくれたアイデアなどを、いくつか実際に取り入れていこうと思っています。みなさまも、「こうしたらいいのではないか？」みたいなアイデアがありましたら、ぜひ教えていただけるとうれしいです。できる限り、意見を反映させてゆくつもりです。