迷惑メールを自動的に振り分けてくれるソフト。最初の数回だけユーザが必要なメールと迷惑メールを指定すれば、以後はパターンを学習して、自動的に振り分けてくれる。「クイックPOPFile」は、メールソフトと連携して迷惑メールを振り分けるソフト。インストール時に、「連携するメールソフト」をユーザが指定すると、指定されたメールソフトに迷惑メール用フォルダが作成され、“迷惑メール”と判定されたものが自動的にそのフォルダへ振り分けられる。振り分けエンジンには、オープンソースソフトウェアの「POPFile」が採用されている。
対応するメールソフトはOutlook Express 5/6、Outlook/Outlook 2003、Becky! Ver.2。例えば、Outlook Expressの場合は、「受信トレイ」「送信トレイ」と同じレベルに「迷惑メール」フォルダが作成され、“迷惑メール”と判定されたものは「迷惑メール」に、それ以外のメールは通常どおり「受信トレイ」へと振り分ける。
振り分け条件の設定は簡単。「クイックPOPFile」ウィンドウ内に表示されたメールの一覧から“普通のメール”または“迷惑メール”をアイコンのクリックで指定するだけでよい。インストール直後は、メールソフト内のデータの一部がリスト表示されるが、この時点ではすべてのメールが未分類の状態。ユーザは、未分類状態のメールを学習させてゆくことになる。以後は、普通どおりにメールソフトでメールを受信すると、「クイックPOPFile」がメールの内容から判定して、自動的に振り分けを行う仕組み。
「クイックPOPFile」は、Windowsの起動と同時にタスクトレイに常駐し、メールを受信するたびに振り分けを行う。ユーザが特に何かをする必要はない。振り分けが間違っていた場合や判定できないメールがあった場合のみ分類をやり直せば、徐々に学習効果がアップし、より正確な振り分けを行えるようになる。判定できないメールがあった場合は、ポップアップウィンドウで通知してくれる。
操作画面では、メールの受信日時や差出人、件名などが一覧表示されるほか、選択したメールの内容をプレビューエリアで参照できる。また、“普通のメール”や“迷惑メール”、未分類メールの数を教えてくれる。オプションでは、使用するメールソフトを切り替えられる。メール一覧に表示されるタイムスタンプを送信日時にするか、受信日時にするかを選ぶこともできる(メールソフトに応じて使い分ける)。