オープニングやエンディングにムービーが使われ、すべての住民が“しゃべる”全編フルボイスの感動RPG。「EruruAdventure」は、レヴォン星に住む少年「エルル」が主人公のRPG。レヴォン星には、普通の人間と「レヴォン族」と呼ばれる不思議な外見の一族が住む。エルルは、人間とレヴォン族がなかよく暮らすアルス村に住むレヴォン族のひとり。エルルの将来の夢は、同じレヴォン族の親友「バーニング」とずっとなかよく平和に暮らすというささやかなものだった。
ところがある日、森で虫取りをしていたエルルとバーニングの目の前で、村が光に包まれ、村人全員がいなくなるという事件が起こる。しかも、村人たちが避難しているかどうかを隣の村に確認に行くと、隣の村でも同じような光が発生し、やはり村人たちが蒸発してしまう。
アルス村の村人探しと、近隣の村人の避難の呼びかけのために旅を開始したエルルとバーニングは、事件の黒幕らしき人物と出会うことに成功。しかし、あるきっかけからエルルだけが過去の時空に飛ばされてしまう。
ゲームでは、丸みのある愛らしい生物「レヴォン族」の友情や勇気がハートウォーミングに描かれる。大きな特徴は、ストーリーを盛り上げてくれる、全編フルボイスの豪華なゲームシステム。主人公や主人公の仲間となるレヴォン族、さらにストーリーに関わる重要なキャラクタはもちろん、街の片隅にいる名もない住民までがボイス付きで楽しめる。
もうひとつの見どころが、迫力あるオープニングとエンディングムービーだ。どちらにもゲームの主人公・エルルの声を担当した声優による、オリジナルの主題歌が使われ、ストーリーを盛り上げてくれる。会話時に表示される顔グラフィックは、主人公たちの感情に合わせて表情が変化するこだわりようだ。
ゲームシステムは、村などで住民から情報を手に入れ、その情報をもとにワールドマップで次の村やダンジョンに進む、RPGとしてオーソドックスなもの。ワールドマップとダンジョンでは、移動すると突然敵との戦闘がはじまるランダムエンカウント方式が採用されている。
戦闘ではコマンド式を採用。戦闘コマンドには、装備している武器で戦う「攻撃」、各キャラクタがレベルアップ時に覚えられる必殺技や魔法、相手の攻撃を半減できる「防御」、さらにアイテムを利用する「道具」がある。戦闘システムもシンプルでわかりやすく、RPG初心者でも戸惑うことなくプレイできる。
「EruruAdventure」ならではのちょっと変わった機能が、ワールドマップで利用可能な「会話」コマンド。会話コマンドを選ぶと、パーティに参加している仲間たちが現在の状況について話し合いはじめる。キャラクタたちの個性的な会話が楽しめる上、「何をすればよいのか、わからなくなった場合のヒント」としても利用することが可能だ。
豊富に用意されたエンディングも特徴のひとつ。ゲームの進め方や特定アイテムの有無などにより、全部で6種類ものエンディングを見ることができる。エンディング終了後には、「×週目終了」メニューが表示される。終了メニューにある「エンディングヒント」を選択することで、まだ見ていないエンディングにたどり着く方法のヒントを見ることも可能だ。
一度ゲームをクリアすると、次回からは「初めからニューゲーム」「そのままニューゲーム」を選択できるようになる。「初めからニューゲーム」を選択すると、能力やアイテムなどが最初のスタート時点に戻るものの、あるシークレットが増えている。「そのままニューゲーム」では能力やアイテムはそのままでゲームを最初からスタートさせることができる。