道路や線路などを描き、記号やイラストなどを貼り付けるだけで地図を作れるソフト。道路地図から見取り図まで、さまざまな地図を作成できる。「地図スタジオ /R.2」は、誰でも手軽に地図を描ける地図作成専用のグラフィックソフト。操作性はドローソフト風。描画ツールを使って道路や線路、川などを描き、「シール」と呼ばれるライブラリ集から地図記号やアイコンなどを貼り付けるだけで、オリジナル地図が完成する。色の組み合わせを選択することで、ひとつの地図を「道路を強調した配色」や「建物を強調した配色」に切り替えることも可能。
道路の線同士が重なると自動的に交差点になったり、河川は必ず道路や線路の下に描かれたりするのは、地図作成ソフトならでは。トンネルや橋、国道××号線などの道番号、駅など(「路上記号」と総称する)を描くためのツールも用意されており、汎用的なドローソフトに比べて、はるかに効率的に地図を作成できる。
「シール」には、方位マークや建物、道路標識などのアイコンに加え、地図記号や案内記号などのピクトグラム(シンボルマーク)も収録されている。シールは、大・中・小の大きさから選んで貼り付けられるほか、地図に貼り付けたあともドラッグでサイズを変更したり、回転したりといったことが可能。シールのほかに矩形や楕円、吹き出しなどの基本的図形を描くツールも用意されている。
道路や線路などの図形には、それぞれ基本の色が割り当てられている。ただし、選択した図形の輪郭線や塗りつぶし色などを変更することは可能。駅名や道番号の場合は、文字色も指定できる。
基本となる配色自体も変更できる。色の組み合わせをリストから選ぶだけで白黒表示にしたり、道路だけに色をつけて強調表示したりといった切り替えを簡単にできる。ユーザがオリジナルの配色を登録することも可能だ。
描画エリアは、背景となる台紙と上下2層のレイヤを持つ3層構造。台紙には背景色の指定やパターンによる塗りつぶし、テクスチャの貼り付けなどを行える。また、国旗や日本地図、都道府県地図などのイラストや飾り枠、飾り罫などの素材が用意されており、台紙とレイヤのどちらにも貼ることができる。もちろんデジカメ写真などの画像を貼り付けたり、文字を入力したりといったことも可能だ。
作成した地図は独自形式のファイルとして保存できるほか、画像ファイルとして保存したり、クリップボードに転送して他のアプリケーションで利用したりできる。保存可能な画像形式は、BMP/GIF/JPEG/FlashPix/PNG/Photoshop/TIFFの7種類。
地図サイズはあらかじめ登録されているリストから選択できる。ユーザが任意のドット数を入力して、サイズ指定することも可能。登録されているサイズはドット単位での指定が200×200から1,600×1,200までの8種類。さらに名刺サイズ、はがきサイズ、A4/A5/B4/B5の各縦位置・横位置を選べる。
印刷時のオプションでは、地図を用紙サイズに合わせられる。白黒印刷やグリッドを印刷することも可能だ。