「BlueSkyReader」は、青空文庫で公開されている電子書籍など、日本語テキストを縦書き表示で閲覧できる簡易ブラウザ。青空文庫のルビ機能に対応するほか、ウィンドウ/文字サイズの変更、ページ移動、しおりの挿入などの機能を備えている。

画面デザイン、機能ともにシンプル。青空文庫で公開されている電子書籍をはじめ、日本語で書かれた任意のテキスト文書を読み込み、縦書きで表示する。テキストに欧文が含まれる場合は、（元の文字が全角/半角にかかわらず）全角横向き（右90度回転）で表示される。

利用できるフォントはヒラギノ明朝体。文字サイズは任意に変更できる。特徴のひとつが、青空文庫のルビ機能への対応。原テキストでは括弧内に入れられたルビが、正確な位置（漢字の右脇）に表示される。

ページ移動は、左右のカーソルキーで前後に1ページ、また画面下のスライドバーを使うことで、一度にジャンプできる。移動はページ（画面）単位で、行単位で送ることはできない。任意の位置にしおりを挿入することも可能。挿入されたページのページ末（左端）に赤い線で表示される。

ウィンドウサイズの変更も任意に行える。マウスドラッグによる一般的なウィンドウ拡大・縮小操作でテキストの表示範囲が変わり、折り返し位置も調整される。

文字サイズ変更およびページ移動の操作を、それぞれ画面右/下のスクロールバーで行える点もスマート。しかも、このスクロールバーは必要なときだけ画面に呼び出して使え、通常は消えているので、読書に集中できる（欲をいえば、文字の拡大・縮小もカーソルキー（上/下）でできるといいな、と思ったのだけど……）。

「印刷、書き出し、検索といった追加機能はいらない。ただ、パソコン画面で読書がしたい」という人にはぴったり。また、拡張子が「.txt」であれば普通のテキスト文書も開けるので、小説や論文などを書く人は、校正（というか内容確認）用にも使えそうだ。

これまでFlashやRealBasicで簡単なプログラムを作ったことはありますが、xcodeは今回がはじめてで、何回となく壁にぶつかりましたが、ネット上にある情報が助けになりました。また、開発は10.4で行っていましたが、まぜか10.3の環境下で問題が起き、解決に手間がかかりました。プログラム的には、ルビふりと禁則処理を矛盾なく行うところが若干難しかったですが、全般的に時間のほどんど調査とデバッグに費やしました。

当初は、現バージョンの機能に加えて、検索、全画面表示、書体の選択、PDF書き出し、プリント等も機能に入れる予定でしたが、結局は読むための最小限の機能となりました。今後Intel Mac（Universalアプリケーション）も視野に、取りこぼした機能のどれかひとつを入れてバージョンアップ致したいと思います。