わかりやすいインタフェースで、はじめてでも簡単にFlashを作成できるソフト。既存のFlashを解析して再編集できるほか、動画をFlashに変換することも可能だ。「FREE MOTION」は、インターネットで広く使われているFlashアニメーションを作成するためのソフト。一からFlashを作成できるのはもちろん、既存のFlashファイルを読み込んで再編集することも可能。Flashの作成に必要とされる機能のほとんどを備え、オブジェクトの動作もキーフーレームモーション/ガイドモーションなどをサポートする。高度なFlashの作成に必要となるスクリプト言語「Action Script 2.0」の入力・編集にも対応。単なる繰り返し再生にとどまらない、さまざまな動作や条件分岐を持たせたFlashを作成できる。
メイン画面は、グラフィックソフトなどによく見られるレイアウト。ウィンドウ内には、編集中のFlashを表示するプレビューエリア、ツールバー、ツールパレットなどが配置され、ツールバーやパレットは自由にドッキングさせたり、配置を変更したりできる。静止画用グラフィックソフトと異なるのは、タイムラインパレットが存在することだ。
デザイン機能では、文字や図形といった一般的なオブジェクトを利用できるほか、オブジェクトの自由変型やフェードイン/フェードアウト、色変更、ロールといった60種類以上のアニメーションエフェクトを利用できる。
ファイルそのものではなく、ファイル内で使われるシンボルごとに保存・読み込みを行うことも可能。他のFlashで使用されているシンボルを簡単に流用できる。ボタンなどの素材集やテンプレートも多数用意され、表現力に優れたFlashを制作することが可能。既存の動画ファイル(MPG/WMV/ASF/AVI/MOV/QT/RM)を読み取り、Flashアニメーションに変換する機能もある。
機能面での大きな特徴は、既存のFlashファイルを読み込んで、解析・表示できること。一般的なFlash作成ソフトでは、ソースファイルがなければ再編集を行うことはできないが、「FREE MOTION」では、Flashファイルを読み込んで再編集した上、再びFlashファイルに書き出せる。「既存のFlashファイルで使われているテクニックを参考にする」といったことが可能だ。さらに、作成中のFlashに対して、既存のFlashファイルをインポートする機能もある。
Flashの解析・表示機能をより効果的にするのが、インターネットなどで公開されているFlashファイルを取得する「SWF Catcher」。Internet Explorerに組み込まれるプラグインで、目的のFlashが含まれるページを表示させると、「SWF Catcher」のウィンドウが表示され、Flashファイルをローカルディスクに保存できるようになる。