高精度の認識エンジンを搭載した“定番”日本語/英語活字OCRソフト。Microsoft Officeや「一太郎」「Acrobat」との連携機能を備え、情報を有効に再利用できる。「読んde!!ココ」は、データの取り込みから再利用までを1本で行える“All-in-One”OCRソフト。充実した言語解析辞書を搭載し、高い認識精度を実現。使い勝手のよさでも定評がある。新バージョン「12」では、“つぶれ”や“かすれ”のある低品質原稿の認識精度が向上。さらに、原稿に書き込まれたメモを除去する機能や、特定のフォルダを監視して自動的にOCR処理を開始する機能などが追加された。
画像の取り込みはスキャナのほか、ファイル、フォルダ、PDFファイル、デジカメ、クリップボード、画面(デスクトップ)から行える。Microsoft Office(「Word」「Excel」「PowerPoint」)や「一太郎」「Acrobat」のアドインとしても動作。これらのアプリケーションから直接、取り込むこともできる。特定のフォルダに画像データが保存されると、自動的にOCR処理を開始する「監視フォルダ」機能も用意されている。
認識結果はテキストのほか、「Word(RTF)」「Excel」「PowerPoint」「一太郎」文書や、PDF/HTML/WRI/CSV/SYLK形式のファイルで出力することが可能。PDFでは「イメージのみのPDF」「テキスト情報を埋め込んだ透明テキスト付きPDF」で出力できる。また、あらかじめ指定した領域の文字列だけをCSVで保存することも可能で、「必要な情報だけを取り出してデータベース化する」といった作業を効率的に行える。
実際の変換操作は、メニュー画面「スマートナビ」から行う。「スマートナビ」では、
- 出力形式を指定するだけで自動変換する「ワンタッチ認識」
- 手順をカスタマイズした上で自動変換する「自動で認識」(「OCRファクトリー」)
- 一つひとつの処理を手動で行う「ステップで認識」(「読んde!!ココ」)
- ほかのアプリケーションへのアドインを設定する「Wordなどから認識」
- スキャナとプリンタで紙原稿をコピーする「原稿をコピー」
を選択・実行できる。さらに、誤認識しやすい文字をユーザが登録できるユーザ辞書や、紙原稿に手書きで書き込まれた色付きのメモを除去する「カラーメモ除去」機能、同一レイアウトの文書を一括で変換する際に便利な「認識枠の保存」機能なども搭載。より精度の高い認識・変換を行えるようになった。