単語ではなく、“自然な文章”をキーワードにして、パソコン内の文書を検索できる“デスクトップ情報検索ソフト”。語句の一致ではなく、キーワードとの関連性で検索できる。「ConceptSearch」は、パソコン内に蓄積されたさまざまな情報を最大限に利用するための検索ソフト。テキスト文書はもちろん、ワープロ、表計算、メール、Webページ、PDFファイルなどをまとめて検索できる。新バージョン「R.2」では、従来の「一太郎」「花子」「Word」「Excel」「PowerPoint」「Shuriken」「Outlook Express」「Beckey! Internet Mail」といったアプリケーションに加え、新たに「Outlook 2003」のメールをフォルダ単位で検索できるようになった。
大きな特徴は、検索を「文字列の一致」ではなく、「関連性」で行えること。検索対象の内容を判定した上で関連性を探るため、キーワードと一致していないものでも、関連のある文書を探し出せる。検索結果はキーワードとの関連性・類似性の高いものから表示されるため、目的の文書を簡単に見つけることが可能だ。
キーワードの指定は「日本語 書く ソフト」といった語句の積み重ねでなく、「日本語の文章を書くためのソフト」のような自然文で行える。語句を使っての検索では、抜け落ちてしまう文書をしっかりと拾い上げると同時に、「たまたま語句が一致した、しかし内容は無関係」という文書を除外することが可能で、効率的な検索を行える。
検索を行うには、まず対象となるフォルダを登録し、登録フォルダの文書データベースを作成する。検索はこのデータベースに対して行われるので、結果表示までに時間がかからない。データベースの更新はスケジューリングが可能で、常に最新のデータベースを使って検索できるようになっている。
検索条件を、本文や見出しに含まれる語句で絞り込んだり、更新日時で絞り込んだりすることも可能。さらに、キーワードに含まれる語句に“重み”を設定することができるので、重要な語句に関連するファイルをより上位に表示させることができる。キーワードに対する関連語句を追加したり、検索した文書の内容をそのまま条件として利用したりといったことも可能だ。
探し出した文書は、メイン画面でプレビューできる。元の文書に近いスタイルで表示する「文書表示」モードのほか、検索時に着目した語句を強調して表示する「強調表示」モード、文書の内容を要約する「要約表示」モードを利用できる。関連付けされたアプリケーションで文書を開くことも可能だ。
検索したファイルにブックマークを付けて管理できるほか、検索結果一覧や検索文書の印刷をすることもできる。