高度な表現能力を持つアイコン/アニメーションカーソル作成ソフト。「IconCreator」は、アイコンやカーソルなどの画像を描くためのグラフィックソフト。多彩なツールが用意され、光の効果やグラデーションを使った描画を簡単に行える。ドラッグ&ドロップ操作に対応したアニメーションカーソル作成機能、最適パレット自動生成機能などを搭載する。
利用できるキャンバスサイズは、16×16/32×32/48×48/64×64ドット。カラーパレットは2色/16色/256色/フルカラーの4種類が固定で用意されているほか、ユーザがパレットをカスタマイズすることも可能だ。
作業エリアは、アイコンサイズに応じてグリッド表示される「作図キャンバス」と、カラーパレットからなる。ファイル内に複数のアイコンがある場合は、作業エリアの上にある「ファイルスペース」にすべてが表示され、デザインの確認や作業するアイコンの切り替えを行える。作業エリアの下にはアイコンの実寸イメージを表示するボックスがあり、標準の状態とアイコンを選択した状態を常に確認できるようになっている。
描画ツールは、フリーハンドやドット単位で描画できる「自由画」ツールのほか、「矩形」「楕円」「多角形」「円弧」「スプライン曲線」「テキスト入力」「塗りつぶし」などがあり、非常に豊富。線対称の反転や反転コピー、回転、色の置換などのツールもある。
さらに、特殊な描画ツールとして、
- ドロップシャドウ効果を与える「影付け」
- (影付けに似ているが)グラデーションを使った奥行き感などを表現できる「投影」
- 微妙に変化させることで、立体感を持った円を描ける「球」
- クリックするだけで、ハイライトやシャドウの効果を与えられる「光の効果」
- 描画済みの部分に陰影をつけて、丸みのある立体感を表現できる「丸み」
- 描画済みの部分に陰影をつけて、階段状の立体感を表現する「浮き彫り」
- 描画部分全体にぼかし効果を与える「ぼかし」
- カーソルを描くとき、実際にクリックされる点を指定できる「ホットスポット」
がある。これらの多彩なツールにより、フルカラーパレットを活かした微妙な色の変化や濃淡の変化を簡単に描けることが特徴だ。キャンバス上の色をカラーパレットに一致させることができるほか、逆にキャンバス上の色に合わせてパレットを最適化する「最適パレット自動生成」機能も用意されている。パレットにない色が使われている場合は、ファイルの保存時などに警告メッセージを表示してくれる。保存可能なファイル形式はICO/CURとアニメーションカーソル(ANI)。読み込めるファイル形式はICO/CUR/ANI。EXE/DLLファイル内のアイコンを開くことも可能だ。「画像取り込み」機能を使うと、BMP/GIF/JPEGなどの画像を読み込める。画像取り込み時には、読み込む画像のサイズをアイコンのキャンバスサイズに合わせてフィットさせることができる。