「Zoner Photo Studio 7」は、画像の閲覧や編集、印刷、アルバム作成などの機能を備えた画像管理・編集ソフト。画像をサムネイルやプレビューで閲覧できるのはもちろん、CDやWebアルバムなどを作成することも可能。デジカメ写真に関するほとんどの作業をカバーする。画像閲覧用「Zoner Photo Studio」と、画像編集用「Zoner Editor」の二つのアプリケーションで構成される。それぞれ単独で起動できるほか、「Zoner Editor」を「Zoner Photo Studio」のウィンドウのように、ドッキングさせて使うことも可能だ。

「Zoner Photo Studio」のメイン画面は、

• フォルダを選択するための「ナビゲータウィンドウ」
• 選択中の画像をサムネイルよりひと回り大きく表示する「プレビューウィンドウ」
• サムネイルやアイコンなどでファイルを表示する「ブラウザウィンドウ」

メイン画面にメニューバーはないが、その代わり「ブラウザウィンドウ」に「取得」「イメージ」「管理」「公開」ボタンが用意され、ドロップダウンメニューから、さまざまな機能を利用できるようになっている。

「取得」には、画像を取り込む機能がまとめられている。TWAIN/USB機器から画像を取り込めるほか、スクリーンキャプチャで取り込むことも可能。指定サイトから画像をまとめてダウンロードすることもできる。

「イメージ」からは、多彩な編集機能を利用できる。回転・反転やリサイズ、カラー補正、歪曲収差やビネット（周辺減光）の補正、油絵風や鉛筆画風などに加工するエフェクト処理などを行える。画像をハート型などの形に切り抜いたり、3Dボタンに加工したりといった作業も可能だ（「Zoner Editor」を起動するメニュー項目も含まれる）。

「管理」にも多数の機能が用意されている。ファイルのコピーや削除、検索などに加え、「メディアアーカイブ」の作成、Exifデータのバックアップなどが可能。使用するICCプロファイルなどの一括変換、画像形式やカラー補正などの一括処理が可能なバッチ処理機能も利用できる。

「公開」では、スライドショウの表示、テンプレートを利用した印刷やカレンダーの作成、Web掲載用HTMLアルバムの作成、FTP送信、電子メールによる送信、イメージCDやビデオCDの作成などを行える。

さらに「ブラウザウィンドウ」では、「キーワードパネル」というリストを表示して画像にキーワードを割り当てたり、表示する画像をキーワードでフィルタリングしたりといったことが可能。「ブラウザウィンドウ」は、同時に複数起動させることもできる。

「Zoner Editor」は、「Zoner Photo Studio 7」の「イメージ」ボタンから利用できる回転や画像補正、フィルタなどの機能を提供するほか、水平や遠近感の補正、赤目補正、クローンスタンプによる修正などを行える。

また、リムーバブルメディアの内容をいつでも参照できる「メディアアーカイブ」や、ファイルの検索結果をフォルダ風に選択できるのもなかなか便利だ。特に前者は、大量の写真をCDやDVDに整理している人にとってはうれしい機能ではないだろうか。

「Zoner Editor」の機能もかなり充実している。カラー補正、色温度調整、ぼかし/アンシャープマスクといった基本的なレタッチはもちろん、歪曲収差や色収差の補正、周辺減光の補正なども可能で、一般的なユーザにとってはまず十分な機能を持つといえる。

アルバムプリントやWebギャラリー作成など出力のバリエーションも豊富で、デジカメ画像を手軽に楽しみたい人から上級志向のユーザまで、幅広くカバーできるソフトとなっている。

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