新たに「ファイルバックアップ」「Acronisスナップリストア」「差分バックアップ」が追加され、さらに使い勝手がよくなった“定番”バックアップソフトの新バージョン。「Acronis True Image」は、操作性の高さで定評のあるディスクイメージバックアップソフト。わかりやすいウィザード形式の画面で、Windowsを使用しながら、システムを含めたバックアップを行える。もちろん復元操作も簡単。バックアップ、復元ともに高速に動作する。
搭載された機能は多彩だ。
- スケジュール設定によるバックアップの自動実行
- バックアップイメージ内ファイルの検索や部分的な復元
- 復元前のイメージベリファイと、復元後のファイルシステムチェック
- CDブートによるインストールレスでの利用
などが可能で、ユーザのバックアップ/復元操作をさまざまな角度からサポートしてくれる。さらに、ディスクの一部破損などでWindowsが起動しなくなった際、保護機能付き領域に保存したイメージから復元できる「Acronisセキュアゾーン」「Acronisリカバリマネージャ」や、ハードディスクの増設や交換を簡単・安全に行える「Acronis Migrate Easy」といった機能も用意されている。
新バージョン「9.0」では、従来バージョンからの機能を利用できるのはもちろん、新たな機能として、
- ファイルバックアップ、ファイル復元
- Acronisスナップリストア
- 差分バックアップ
が追加された。「ファイルバックアップ、ファイル復元」の追加により、従来のイメージバックアップに加え、ファイル/フォルダ単位でのバックアップが可能になった。必要な部分だけのバックアップをすばやく行える。「Acronisスナップリストア」は、障害が発生してWindowsが起動しなくなった場合、「Acronisセキュアゾーン」のイメージデータから復元を行うもの。「Acronisリカバリマネージャ」では、イメージ全体の復元後にWindowsを起動するが、「Acronisスナップリストア」では、Windowsの起動に必要なファイルを先に復元し、Windowsを起動しながら、そのほかの復元をバックグラウンドで並行して行う点が異なる。
「差分バックアップ」は、文字通りの差分バックアップモード。従来バージョンでも「完全バックアップ」「増分バックアップ」の2モードを利用でき、一度「完全バックアップ」を実行したあとは、「増分バックアップ」を使って、短時間で最新状態のシステム全体をバックアップできた。「完全バックアップ」以降の変更分を毎回バックアップする「差分バックアップ」は、実行時間やディスク領域の面で「増分バックアップ」に劣るが、復元時は完全+差分の2ファイルがあればよく、最新状態へ復元を簡単に行える。
メイン画面に表示される項目は、前バージョンに比べて多少増えたが、一見して「Acronis」とわかるデザインで、はじめてでも戸惑うことなく使える。