英日・日英双方向に対応した翻訳ソフト。Internet Explorerやメールソフトのツールバーから、簡単な操作で翻訳を行える。「ATLAS 翻訳パーソナル 2006 LE」は、Webページや電子メールなどに含まれる英文を翻訳できる英日・日英翻訳ソフト。英日111万語、日英114万語の計225万語を収録した基本辞書に加え、ビジネス用や手紙・メール用など、7種類の専門辞書を収録する。
提供される翻訳機能は「ホームページ翻訳」「メール翻訳」「クリップボード翻訳(その他のアプリケーション翻訳)」の3種類。「ホームページ翻訳」は、Internet Explorerで表示されているページの内容を翻訳するもの。操作はIEのツールバーから行う。訳文は、1センテンスごとに原文と対比しながら上下に並べて表示される。英文と和文のどちらを上にするかは、ユーザが選択できる。
ページ翻訳のほかに、日本語入力された語句を英語に変換してから検索を行う「バイリンガル検索」も可能。検索エンジンはGoogle、Yahoo!、AltaVistaから選べる。検索語の英訳が間違っている場合や、他の候補がある場合は、ツールバーのドロップダウンリストから簡単に切り替えられる。
「メール翻訳」は、メールソフトと連携する小さなツールバーで翻訳を行うもの。メールを選択してボタンをクリックすると、文面が翻訳される。対応するメールソフトは「Outlook」「Outlook Express」「Eudora」「Becky! Internet Mail」。
「クリップボード翻訳」は、キーボード入力したテキストやクリップボード経由で貼り付けたテキストを翻訳できる機能。翻訳結果は自動的にクリップボードへ転送されるため、そのまま別のアプリケーションに貼り付けられる。
いずれの場合も、使用する翻訳環境をユーザが選ぶことが可能。翻訳環境は、(文書の性格に応じて)使用する辞書や翻訳の文体をセットにしたもので、「一般」「マニュアル」「手紙・メール」「ビジネス」「エンターテイメント」「チャット」「特許」が用意されている。例えば、インターネット翻訳はエンターテイメント、クリップボード翻訳はビジネス、メール翻訳は手紙・メールでというように、環境を使い分けることが可能だ。各翻訳環境で利用する辞書の組み合わせ、翻訳環境内での辞書の優先順位は、ユーザがカスタマイズできる。
そのほか、海外のメディアやコンピュータ技術などのサイトをまとめたお役立ちリンク集のページにアクセスしたり、Internet Updateで小分野辞書をダウンロードし、翻訳環境に組み込んだりといったことが可能。ダウンロードできる小分野辞書は58種類(2月3日現在)。特にスポーツや音楽、旅行などのエンターテイメント関連分野の辞書が充実している。