迫力のある連携攻撃、コンボ攻撃やストーリーのおもしろさを楽しめるファンタジーRPG。「Tear of Vanadies」は、天空に浮かぶ不思議な大陸「浮遊神殿」に住む少年・ティンクが主人公のRPG。ティンクは凄腕の剣士で、剣の修行に打ち込み、史上最年少で剣術大会の優勝を狙っている。剣のライバルで友人でもあるラックス、幼なじみの魔法使い・リルクとともに浮遊神殿で平和に暮らしていた。
ところがある日、地上でモンスターが異常発生。ティンクとラックスの剣の師匠が、地上に偵察に行く。師匠のあとをつけた3人組は、事故で浮遊神殿から落ちてしまう。3人が落ちた先は、不気味な巨大ロボットが積み込まれている飛行船の中。ティンクは近くにいたリルクを連れて逃げるが、ラックスとははぐれてしまう。
ラックスの行方と、急に大量発生をしたモンスターの謎。はるか昔に起きたという「神々との争い」の伝説。ティンクとリルクは、さまざまな事件と遭遇しながら、ラックスを連れ去った飛行船を探すことになる……。
特徴は、さまざまな伏線が張られた奥深いストーリーや、脇役にも個性的な人物が揃うキャラクタ性の高さ。さらに「アクティブゲージ」を使った独自のバトルシステムも特徴のひとつだ。敵と遭遇すると、画面下部に味方キャラクタの顔グラフィックと「アクティブゲージ」「体力ゲージ」が表示され、戦闘がはじまると一定の時間でアクティブゲージがたまりはじめる。ゲージは黄、緑、青の3層構造で、ゲージが1回たまると黄、さらにたまると緑、さらにたまると青に変化する。ゲージが1回分(黄色)以上になったキャラクタから、アクティブゲージを止めて行動を起こせる。
各キャラクタは「攻撃」「必殺」「術」の3種類の攻撃や魔法を実行できる。いずれの行動も、アクティブゲージを消費して実行する。必要となるゲージの消費ポイント(VP)は、選択した行動で異なる。もちろん攻撃力の大きな大技ほど、必要VPは多い。
アクティブゲージがたまっていれば、最大4種類の攻撃を組み合わすことも可能。例えば、アクティブゲージに100VPたまっている場合は、1回の行動で技VP38の「上段斬り」と、VP19の「突き」などを組み合わせたコンボ攻撃を行える。1回行動を実行すると、アクティブゲージがVP0にリセットされてしまうため、使いたいVP数に合わせたタイミングでアクティブゲージを止めるのがゲームのポイントだ。
強い敵と戦う場合は「必殺技」「術」が重要。必殺技はその名の通り、通常の攻撃よりも破壊力の大きい大技。術は、攻撃や回復などの魔法のこと。必殺技や術も、攻撃と同様にVPを消費して発動することが可能だが、(通常攻撃のように)コンボ攻撃は使えない。また、必殺技と術は、選択しただけでは待機状態となり、実行するには【X】キーで発動する必要がある。二人のキャラクタが必殺技と術を待機し、一気に発動することで、大きな破壊力を持つ合体攻撃を行うことも可能。例えば、ティンクの剣の必殺技に、リルクが炎の魔法をかけることで、炎属性の剣攻撃を繰り出せる。
ただし、「必殺技や術を使用すると、使用した技などのレベルに合わせて『体力ゲージ』が減る」ということは覚えておきたい。体力ゲージが少なくなると、体力をアイテムなどで回復するまで攻撃力が低くなってしまうなど、さまざまな弊害が起こる。無制限に技や術を使っていると、戦闘難易度が上がってしまう。