ビデオ/オーディオの再生から記録/編集、CD/DVDのライティング、バックアップまでをカバーするデジタルメディア総合ソフト。メディアセンターとしての機能も備える。「Nero 7 Premium」は、メディアファイルの再生/編集、CD/DVDの作成、バックアップなどの機能を備えたマルチメディアのための統合ソフト。18もの機能がまとめられている。各機能は独立したアプリケーションになっており、「スタート」メニューから個別に起動できるほか、ランチャ「Nero StartSmart 3」から目的別に呼び出すこともできる。
「Nero StartSmart 3」で利用できるのは「標準モード」「拡張モード」の2種類。標準モードには「お気に入り」「データ」「オーディオ」「写真とビデオ」「バックアップ」「拡張」の各グループが用意されている。
「お気に入り」は、データCD/DVDやオーディオCDの作成、CD/DVDのコピーなど、特に使用頻度の高い主要な機能がまとめられたグループ。
「データ」では、パソコンのファイルをCD/DVDに書き込んだり、コピーを作成したりといった、基本的なライティング作業を行える。
「オーディオ」では、音楽CDを作成できるほか、オーディオファイルの再生、音楽CDからのリッピングやファイル変換、CD/DVDの作成などを行える。変換は、Nero Digitalオーディオ形式(MP4)/MP3/WMA形式などに対応する。
「写真とビデオ」では、Video CDやSuper Video CDの作成、DVD-Videoの作成、ビデオファイルの再生、ビデオキャプチャなどを行える。写真をスライドショウにしてVideo CDやDVDを作成したり、写真の表示・編集やテレビの表示などを行ったりもできる。
「バックアップ」では、CD/DVDのコピーやファイルのバックアップ、「複数のDVDビデオを1枚にまとめる」といった作業ができる。スケジュールバックアップやバックアップファイルのリストアなども可能だ。
「拡張」には、CD/DVDの消去、CDラベルやカバーなどのデザイン、写真やマルチメディアファイルをネットワーク上で利用できるようにするための共有設定、CD/DVDドライブの性能テストやメディアのエラーチェックなどの機能がまとめられている。
拡張モードに切り替えると、さらに多くの機能を利用できる。「データ」では、ハイブリッドCDやブータブルCDの作成、また「オーディオ」では、オーディオ編集やミックスモードCDの作成、カセットテープやアナログレコードからの録音などを行える。
ツールの数は計18本。「Nero Home」は、ビデオ/オーディオの再生や写真の表示などができるメディアセンター型のソフト。表示機器に合わせてさまざまな縦横比で画面を表示することが可能で、Windows XP Media Center Edition 用のリモコンで操作できる。
「Nero Scout」は、すべてのアプリケーションからファイルにアクセスするためのデータベース。ハードディスク内に分散しているメディアファイルをインデックス化し、効率よくアクセスできるようにする。
「Nero WaveEditor 3」は、5.1チャンネルおよび7.1チャンネルに対応したオーディオ編集ツール。ノイズ除去やさまざまなエフェクタ機能を備えている。
「Nero SoundTrax 2」は、最大7.1チャンネルのサラウンド編集やエフェクト、ループ処理などが可能なミキシングツール。
「Nero MediaHome」は、Universal Plug and Play(UPnP)対応のメディアサーバアプリケーション。UPnP対応機器や「Nero ShowTime 2(マルチメディアプレイヤー)」に、データをストリーミング配信できる。
「Nero Image Drive」では、CD/DVDの仮想ドライブを最大2個まで作成できる。
そのほかにも多数のツールを搭載する。CD/DVDライティングソフトやビデオ編集ソフトに加え、これらのツールを統合したことで、マルチメディアファイルの制作から鑑賞、ライブラリ管理までを総合的にカバーできる。