「B's DVD Professional」は、“DVD-Videoを作って楽しむ”ための機能が数多く搭載されたオーサリングソフト。豊富なテンプレートが用意され、簡単な操作でハイレベルなDVDタイトルを作れる。

メイン画面は、左に編集画面、右にツールウィンドウが置かれた構成。操作ボタンは、編集画面を取り囲むように配置され、使いやすい。ツールウィンドウは、メニューの構成を「メニューツリーの表示」「テンプレート設定」「フォントと配置パターン設定」「エクスプローラ」の4種類に切り替えられる。

アイテムの登録は、収録したい動画ファイルを編集画面にドラッグ＆ドロップすることで行える。ツールウィンドウのエクスプローラ画面からのドラッグ＆ドロップでも、別に起動したファイラからのドラッグ＆ドロップでもよい。

メニュー作成では、豊富なテンプレートから基本的なデザインを選択することが可能。アイテムの配置パターンは6種類から選べる。タイトル/アイテムテキストのフォント、文字色、文字飾りなどの設定ももちろん可能で、柔軟なメニューデザインを行えるようになっている。テンプレートの中には、モーションメニューに対応しているものもある。モーションメニュー対応のテンプレートでは、メニュー画面のアイテムが10秒間、動画として再生される。また、メニューの背景に任意の静止画を設定することも可能だ。

編集機能としては、ビデオのトリミング、最大99ヵ所までのチャプター設定、フェードやランダムバーなどのエフェクト設定、ノイズ除去フィルタなどがある。キャプチャは、DVカメラからはもちろん、ビデオデッキや8mmビデオ、テレビ画面からも行える。さらに、「元のビデオに含まれる音声を別のオーディオファイルの音声と入れ替える」といったことも可能だ。

DVDタイトルを作るときに、気に入ったメニュー画面が作れるかどうかは無視できない、というか、かなり重要視される要素ではないかと思う。その点でも「B's DVD Professional」はテンプレートも豊富なので、きっと好みのものを見つけられるだろう。特に、配置パターンを選択できるのはかなり大きい。「背景画像はいいけど、並び方がいや」と感じたことのある人は少なくないと思うが、そうした不満がかなり解消される。

ミュージックDVDやスライドショウの作成といった幅広い用途に使えることをはじめ、元ビデオの音声と別のオーディオファイルの音声を入れ替える機能なども興味深い。いろいろとおもしろいことができそうなソフトだ。