メールボックスをフォルダではなく、タブ形式で表現した電子メールソフト。定期受信の設定やスパムメールの指定などを簡単に行える。「タビーメール」は、シンプルな操作と柔軟性の高さが特徴の電子メールソフト。多くのメールソフトのようにウィンドウをペイン(枠)で分割する方式を採らず、送信ボックスや受信ボックスはタブ形式で表示される。メールの内容は、リストから選択するとただちにプレビュー表示されるのでなく、ダブルクリックなどで表示される別ウィンドウで閲覧する仕組み。マルチアカウントに対応する。
ウィンドウをペインで分割していないため、特にキーボードショートカットによる操作と相性がよい。フォーカスの移動なしに、ダイレクトで操作できる。もちろん、メール本文を表示しているときも、ツールバーのボタンやショートカット操作で前後のメールに移動できる。
メールを整理するタブは、初期状態で「受信」「送信」「ごみ箱」の三つ。それぞれ1万件までのメールを保管できる。「受信」内のメールが1万件を超えると、自動的に次の「受信」タブが作られるようになっている。もちろん、ユーザが自由にタブを作ってメールを管理することも可能だ。
アカウントは、複数を登録することが可能。「受信」/「送信」タブでは全アカウントのメールをまとめて表示する。また、「注文受信」機能を使うと、アカウント別に自動接続/切断や定期受信、メールチェックなどの設定を行える。注文受信ではアカウントを簡単にコピーして、それぞれに個別の設定を与えることができる上、フォルダを作ってグループ管理することもできる。
充実したメッセージルール機能も特徴のひとつ。送受信メールをタブに振り分けられるだけでなく、メール作成の終了時に、ヘッダ情報に応じて保存先タブを使い分けたり、返信や転送時にヘッダ情報に応じて雛型(テンプレート)を使いわけたりできる。さらに、条件としてファイルサイズや文字数を指定したり、「サーバにデータを残す」「ダウンロードしないで削除する」などの動作オプションを指定したりとったことも可能。スパムメールの登録時には、受信メールを選択して【O】キーを押すだけでルールを設定できるなど、機能と使いやすさを両立している。
作成できるのはテキストメール。HTMLメールを受信した場合はテキスト部のみが表示され、本来のHTMLメールは添付ファイルとして扱われる。メール作成時には受信済みのメールから発信者のアドレスを抜き出してドロップダウンリストに表示してくれるので、そこから簡単に宛先を指定できる。アドレス帳には、件名やメールの本文までも登録できるので、送信相手に応じてテンプレートのように使えるようになっている。
そのほか、メールのテンプレート(雛型)の作成やショートカットキーのカスタマイズ、メールチェック(着信チェックを行えるほか、受信や削除の指定ができる)、(テキストエディタなど)外部アプリケーションとの連携などの機能がある。