ごく初期からデジタルカメラを使いはじめ、ようやく200万画素機が登場したころには、私は日々夢中でデジタル写真を撮り歩くようになりました。それにともない、さまざまなレタッチソフトを試しましたが、自分たちのニーズにはなかなか合いません。「グラフィックデザイナーをターゲットにした製品は重すぎて面倒な上に高価」「市販パッケージの多くはカメラマンの感覚でできていない」「オンラインソフトに優秀なものはあっても機能が足りず、2〜3本併用せざるを得ない」などなど。そして最もなんとかしたいピンぼけ・手ぶれ画像に対しては、効果的なレタッチ手段がありませんでした。それならば自分たちで作ろうと考え、ピンぼけ・手ぶれ補正の研究・開発に丸2年をかけ、「ピンぼけ・手ぶれレスキュー Ver.1.07」を2003年9月にリリース。ピンぼけ・手ぶれ画像を補正できる画期的なソフトとして多くのみなさまに手にしていただきました。その後ピンぼけ・手ぶれ補正ができることを謳う市販ソフトがほかにも登場していますが(その中には単なるアンシャープマスクをピンぼけ補正機能と称するものもある)、実際のピンぼけ・手ぶれ画像に対して「ピンぼけ・手ぶれレスキュー」が最も有効であることに私たちは自信を持ち続けています。
次いで2004年6月にリリースしたVer.2.05では、手ぶれと軽いピンぼけの同時自動補正を実現(フィットフォーカスフィルター)。私たちの知る限り、そんなこと(同時や自動)ができる(と謳っている)ソフトはほかにありません。また、ピント位置を指定することにより、前ピン・後ピン画像を適切に補正できるのも「ピンぼけ・手ぶれレスキュー」だけ(のはず)です。
そしてこのたび、私たちの技術的先行をさらに確かなものにすべく、満を侍してVer.3(Ver.3.04)をリリース致しました。今回新規搭載したシェイクキャンセラーフィルターは、ほぼ自動処理で激しい手ぶれ画像にも補正効果を発揮します。
実は「手ぶれ」といったとき、どの程度の手ぶれのことを指すか、人により、あるいは場合によりさまざまです。一般に日ごろから写真に親しんでいる方々は、微妙な手ぶれを問題と感じます。一方、デジカメで写真を撮る大多数の方々が気にするのは強度の手ぶれであることが多く、フィットフォーカスフィルターで手軽に補正できる範囲を超えてしまうことがありました(他社製品比でならフィットフォーカスフィルターも十分に強力です)。そこで、さらに多くのみなさまに手軽に効果を実感していただけるよう研究を重ね、簡単に強力な手ぶれ補正効果を得られるシェイクキャンセラーフィルターを加えることができました。
ただし、どんなピンぼけ・手ぶれ画像でもきれいに直ると思われてしまうと期待過剰になります。やはり歯の立たない画像も、ほどほどにしか補正できない画像もあるのは事実。しかし、ピンぼけ・手ぶれ画像をできる限り直したいなら、「ピンぼけ・手ぶれレスキュー」以上の手段はありません。あるいは手間をかけず簡単にできる範囲でよりよい結果を得たいのであっても、「ピンぼけ・手ぶれレスキュー」が最良の選択です。
さらに「ピンぼけ・手ぶれレスキュー」は、ピンぼけ・手ぶれ補正だけのソフトではありません。日々、デジタルカメラを愛用するユーザの視点に立った便利・実用的・効果的な工夫を、一般のレタッチ機能に多数盛り込んであります。ほんの一例を挙げれば、マウスでも数値入力でも随時指定・調整できるトリミング機能では、最近実行したトリミング範囲を再現したり、斜めトリミング時に元画像からはみ出した角を近くの色をぼかして埋めることができます。また、今回のVer.3では、お気に入り写真をデジタルに額装するための枠付け機能・縁(影)付け機能を、51種類の額縁デザインとともに加えています。
そんなわけで、「ピンぼけ・手ぶれ補正の必要など感じない」という方にも、騙されたと思ってお試しいただければ幸いです。
((株)リアライズ)