「ワンタッチモード」「アドバンスモード」の二つの操作モードを備えたDVDオーサリングソフト。初心者でも簡単に操作でき、かつ中・上級者のニーズにも応える。「honestech OneTouch DVD」は、アナログビデオやデジタルビデオ(DV)からDVDを作成するためのオーサリングソフト。初心者向けに“簡単操作”が意図されているだけでなく、中・上級者向けの詳細な編集機能も搭載するのが特徴。
DVD作成までの手順には「ワンタッチモード」「アドバンスモード」の二つの操作モードが用意されている。ウィザード形式の「ワンタッチモード」は、6〜7ステップの作業でオーサリングが完了するモード。「アドバンスモード」は、より詳細な設定を行いたいユーザ向けのモードだ。
ワンタッチモードは、初心者向けとしてはステップ数が多いが、これは「DVDをセット」「ビデオをキャプチャボードに接続」など、通常は省略される手順までが説明されているため。DVDの書き込みまで、実際に設定しなければならない項目はほとんどない。詳細なイラストとアニメーション表示で、行うべきことがわかりやすい。
アドバンスモードでは「キャプチャ」「編集」「書き込み」と、設定・操作が3ステップに分けられている。選択できるビデオデバイスは、USBユニット、PCIビデオキャプチャボード、IEEE1394接続DVカメラなどと広範囲。キャプチャ時にはリアルタイムでMPEGソフトウェアエンコードが行われる。エンコーダを搭載した高価なキャプチャボードを使う必要はない。
アドバンスモードのキャプチャでは、テレビ番組録画向けのフィルタ機能を利用できる。CMカットなどの一般的な機能のほか、アナログビデオ特有の映像劣化を解消する「ノイズクリーナー」、色調や明るさを修正できる「色の補正」、画面のロゴや不要な字幕スーパーなどを目立たなくする「テロップ除去」などが用意されている。あらかじめファイルサイズを指定して、自動分割キャプチャを行うことで、長時間のキャプチャにも対応する。
編集では、動画クリップのサムネイル画像を順番に並べてゆく「ストーリーボード方式」を採用。もちろん個々のクリップの長さ調整(トリミング)や並べ替え、クリップ間の場面転換効果(トランジョションエフェクト)を適用できる。
DVDメニューは、あらかじめ定められた形式のものをベースに作成できる。背景画像を好みのものに変更できるほか、1画面あたりのアイテム数やボタンデザインなどを変更することも可能だ。
対応するメディアはDVD(DVD-Video)のほか、Video CD/Super Video CD。片面2層メディアへの書き込みにも対応し、最大8.5GBのDVDを作成できる。片面2層メディアに最長27時間にも及ぶ長時間DVD(Long DVD)を作成することも可能だ。