多彩な機能を備えた“パーティション総合メンテナンスユーティリティ”。「Partition Manager」は、ハードディスクを分割して利用する際に設定される「パーティション」の管理用ユーティリティ。作成/結合/サイズ変更/コピーなど、さまざまなパーティション操作を行えるほか、ディスクのコピーやメンテナンスなども行える。ファイルシステムIDの変更といった“上級者向けの拡張機能”も用意されている。
一般的なアプリケーション同様、インストールして使用できるのはもちろん、(インストールせずに)コンピュータをCDブートして使用することが可能。CDブート時には、Windows PE(Preinstall Environment)がOSとして使われるため、インストール時とほとんど変わらないGUI環境で操作できる。ドライバもWindows XPと同じものを使用することが可能で、IDEドライブのほか、USBやIEEE 1394接続されたハードディスク、RAIDなど特殊なドライバを使用するハードディスクのパーティションも操作できる。
パーティション操作に関する機能は多彩。パーティションの作成/削除といった基本機能のほか、パーティションサイズの拡大/縮小、複数パーティションの結合、位置の移動、コピー、未使用領域の再配置といった操作を行える。上書きされていない状態であれば、削除済みパーティションの復活も可能だ。
わかりやすいウィザードが用意され、パーティション操作に詳しくない人でも簡単に扱えるのが特徴。サイズ指定は、容量を数字で入力して行えるほか、バー状に表示されたパーティションをマウスでドラッグすることでも行える。
パーティション操作以外の機能も豊富だ。ファイルシステムのデフラグ、種類の変更、ボリュームラベルの設定、表面検査とエラーチェックなどのディスクメンテナンス機能に加え、より高度な機能としてハードディスクのコピー、NTFSバージョンの変更、クラスタサイズの変更、ボリュームシリアルの変更、ファイルシステムIDの変更、MBRの更新、アクティブ/非アクティブ、表示/非表示の切り替えなども可能だ。
パーティション操作は、指定した瞬間に実行されるわけではなく、“仮想的”な操作として実行待ち行列に蓄えられる。蓄えられた操作は、ユーザが「適用」することで実行される。このため、時間のかかる操作を続けて行う場合、ひとつの操作が終了するのを待つことなく、次の操作指示を行える。万が一、間違った操作を行ってしまった場合でも、「適用」を行う前であれば、いつでもやり直せる。
Windows標準のパーティション操作は、しばしばWindowsの再起動を必要とするが、「Partition Manager」では、Windows上で実行している場合でも、多くの場合は再起動が不要。Windowsのシステムパーティションに対する操作を除けば、そのままWindowsを使い続けることができ、作業効率が高い。