家の外観や内装を簡単な操作で3D化し、確認できる住宅シミュレーションソフト。「3Dマイホームデザイナー2006」は、住宅デザインソフト「3Dマイホームデザイナー」シリーズの新バージョン。部屋や設備といったパーツを自由に配置して家の間取り図を作り、さらにそれを立体化して、住宅をシミュレートできる。建具や家具などは実際の製品がパーツとして用意され、リアルなイメージで確認できる。
シミュレーションの手順は、間取り図を作ることからはじめる。下絵をファイルやスキャナから読み込む機能があり、土地の図面や設計図、折り込みチラシの図面などを元に作図することが可能。ソフトに含まれる間取りのサンプルも利用できる。サンプルは床面積や家族構成、玄関の向きで検索できるようになっている。
実際の間取りの作成は「玄関」「リビング」「廊下」「和室」「浴室」といったパーツを、パズルのように配置することで行う。広さや形状は自由に変更することが可能。ドアや窓の位置、形状の設定なども自在だ。間取りを作成する際に最も大きな制約となる建蔽率や容積率は、別ウィンドウの「面積チェック」で確認しながら作業を進められる。
キッチンやバスなどの住宅設備、ドアや窓といった建具はもちろん、ソファやベッド、照明などの家具までもがパーツとして用意されている。パーツは、住宅設備・家具メーカーから提供された実際の製品の情報で、例えば「このソファを置くにはリビングにどれくらいの広さが必要」といったことも「3Dマイホームデザイナー2006」でわかる。
新バージョン「2006」では、製品情報をより詳細に見ることのできる「詳細ウィンドウ」が追加された。さらに、ソフトに含まれる4,200点のデータに加え、インターネットの住宅素材ダウンロードサービス「3Dマイホームデザイナー データセンター」提供の20,000点以上のデータを検索・ダウンロードできるようになった(「データセンター」サービスの利用は有料だが、「3Dマイホームデザイナー2006」には6ヵ月の無料使用権が付く)。
作成した間取り図は、ボタンひとつで3D化できる。立体イメージは上下左右に回転させることが可能で、あらゆる角度から住宅の姿を確認できる。外観だけでなく、家の内部も同様に3Dイメージで見られるようになっている。
あたかも実際に歩くように家の内部を見られる「ウォークスルー」機能も搭載。ウォークスルーでは、視点の高さを「大人」「子ども」「車椅子」のように設定できるので、大人だけでなく、子どもや老人にとっての使い勝手も考慮できる。新機能として、あらかじめウォークスルーで歩く経路を設定できる「軌跡作成」も搭載された。
そのほか、間取りの合理性を診断する「間取り診断」や「収納スペース診断」、単位面積あたりの建築費から総額を計算する機能なども備える。