日々の収支管理や口座管理といった機能に加え、株式などの投資管理も行える“個人マネー管理ソフト”。「マスターマネー5」は、個人資産管理ソフト「マスターマネー」シリーズの新バージョン。複数の銀行口座や郵便局の口座、手持ちの現金といった「お金」に関する情報を一括管理することが可能。口座に振り込まれる給料やボーナスなどの入金情報、買い物や公共料金、カード支払い、税金などの支出情報をまとめて管理できる。新バージョンでは、NTT東日本グループのアカウントアグリゲーションサービス「Agurippa(アグリッパ)」に対応。PDA向けの入出力アプリケーション「Mマネー」の機能強化なども図られた。
メイン画面は、横軸に日付、縦軸に項目が配された表形式。直近の資産の増減・移動がひと目でわかる。手持ちの現金残高や銀行・郵便局の預金残高、クレジットカードやローンの支払い予定などは、すべて「アカウント(口座)」として登録され、収入と支出とがそれぞれ合計されて表示される。
支出は、「食費」「交通費」といったカテゴリーで管理することができ、「全体の支出に対する食費の割合」などの数字がすぐにわかる。主なカテゴリーは、あらかじめ「ひな形」として登録済み。もちろん、ユーザが自由に登録・利用することが可能だ。
一覧表に表示される収入や支出などの個別の項目は、ダブルクリックで新規入力や内訳の表示を行える。収入・支出項目には、カテゴリーのほかに任意のコメントを入力することが可能で、収支管理を行いやすい。
株式、投資信託、債券、外貨建て投資なども管理できる。こうした取引では、銘柄別の運用取引実績と損益合計をレポートすることが可能。年間の譲渡損益を銘柄別に計算できるため、税金計算にも利用できる。さらに、銘柄の相場価格を取り込んだり、通貨レートデータを取り込んだりして、より詳細な管理を行える。
新バージョン「5」では、「Agurippa」に対応したことで、銀行やカード口座の残高、利用情報を「マスターマネー5」に取り込めるようになった。各口座のIDやパスワードなどを「Agurippa」サービスに登録しておけば、明細データをダウンロードして「マスターマネー5」に取り込める(従来は、銀行の口座残高等は手動で入力し、確認することが必要だった)。
収入・支出に関しては、あらかじめ予想合計額を「予算」として登録しておける。例えば「コンビニ」での支払い額を毎月10,000円と予算設定しておくと、当月の使用金額が予算の何%に到達したかといったことをすぐに確認できる。予算は、カテゴリーごとに登録することが可能。収入・支出のいずれにも登録できる。
レポート機能では、収入・支出を一覧表示できるほか、グラフなどを含めた詳細なレポートを作成できる。Palm OSに対応する簡易入力アプリケーション「Mマネー」を使えば、PDA上で口座別のデータ入力や管理を行える。