クロスワードやイラストロジックなど、有名パズルの作成と解答を行えるソフト。雑誌に掲載されたクロスワードの解答支援も可能。「パズルペイント」は、各種有名パズルの作成と解答を支援してくれるソフト。「クロスワード」「ナンバークロス」「イラストロジック」「ナンバープレイス」の各パズルをサポートする。
雑誌や新聞などに掲載されているパズルは、解いてみると意外に楽しいもの。現在では、複数のパズル専門雑誌が発売されているほど人気がある。これらのパズル問題はWeb上に公開されていることも多い。しかし、Webで公開されているパズルは、解答するのにいちいち印刷せねばならず、面倒。雑誌などに掲載されているパズルでも、難易度が高い場合は、解答作業が難しく感じられることが多い。
「解答するのが難しい」最大の理由は「試行錯誤が難しい」ためだ。例えば、クロスワードの場合、解答に自信がない単語でも、とりあえずマス上に仮の解答を記入することがある。しかし、大きなパズルでは、進めていくうちに「どれが間違っている可能性がある単語か」を思い出せなくなることが多い。さらに「マス目を塗りつぶす」イラストロジックの場合は、パズルの初期で間違えた場合、間違った解答を消しゴムで消すのも大変だ。
「パズルペイント」は、こうした面倒な作業を限りなく軽減してくれる。使い方は非常に簡単。雑誌に掲載されたパズルの場合、最初にデータをスキャンする。次に「解答画像の読み込み」で、パズル問題を取り込む。取り込みの際にパズルがゆがんでスキャンされてしまった場合は、「After Scan」でゆがみの調整やトリミングを行うことも可能だ。
画像を読み込んだら、画像に合わせてパズルのマス目をトレースしてゆく。トレース操作も簡単で、一番左上のマスを「グリッド自動作成」というツールでドラッグしてトレースするだけでよい。この方法の場合、右下にいくにつれて作成したグリッドと実際のマス目がズレることがあるが、そうしたときは、微調整ツールでグリッド位置の微調整を行うことが可能だ。あとはソフトウェアキーボードをクリックして、マス目に答えを入力してゆくだけだ。
「パソコン上で解答を入力できる」だけでなく、ほかにもさまざまな解答支援機能を備えている。例えば、意外に重宝するのが入力する文字色の変更。自信のない解答を入力するときに色を変更して入力すれば、解答の整合性が取れなくなった場合に原因をすぐに見つけられる。
履歴ペインも便利だ。入力した文字や記号、編集内容を入力順にリスト表示してくれるもので、過去の履歴をダブルクリックすると、そのときの状態にUndoできる。また、赤色などで文字を入力した場合は、履歴ペインに表示される文字も赤で表示されるため、「間違った可能性の高い地点まで作業を戻したい」という場合もすぐに対応できる。
解答に詰まった場合に大きな力を発揮するのが「解答支援」機能だ。ナンバープレイスやナンバークロス、イラストロジックの場合は、グリッドに問題を入力して「解答支援」を選択するだけで、自動的に解答を表示してくれる(問題によっては一部の解答のみを解答)。また、クロスワードパズルの場合は、解答がわからないマスを範囲選択し「キーワード入力支援」を選択すれば、選択した文字数と選択範囲内に入力されている文字から、候補となるキーワードをリスト表示してくれる。クロスワード辞典に収録された単語は、日本語が約20万語、英語が約10万語にも上る。