式の入力により計算を実行できる電卓ソフト。変数や配列変数を使用することも可能。「Calmemo」は、キーボードで計算式を入力して【Enter】キーを押すことで、次行に計算結果を表示してくれる電卓ソフト。16進数/8進数/2進数に対応するほか、日付型/時刻型表記で計算を行うこともできる。豊富な関数を利用することが可能で、さまざまな計算を手軽に行える。テキストエディタとして使用することもでき、計算結果と文書は混在表示できる。
メイン画面は、「メモ帳」のような簡易テキストエディタ風の外観。計算式は半角英数字で入力する。例えば「1+1」と記述して【Enter】キーを押すと、次行に計算結果「2」が表示される仕組み(=は代入に用いるため、計算式の最後にはつけない)。計算結果を再利用することも可能。例えば、計算結果「2」の次行に「+3」と入力して【Enter】キーを押すと、結果「5」が表示されるといった具合だ。
利用できる演算子は、加減乗除(+−*/)、商(¥)、余り(%)、べき乗(^)、論理積(&)、論理和(|)、排他的論理和(~)、左右ビットシフト(<>)、大小比較({})。優先順位が設けられ、優先順位が同じ場合は式の左側から計算される。
特徴のひとつが豊富に用意された関数。平方根を返すSqr関数、小数点以下を四捨五入するRound関数など、75種類の関数を利用できる。さらに、ユーザ定義関数を利用することも可能。消費税の税抜き価格計算や、肥満度指標のBMI値計算などを定義しておけば、簡単に計算結果が得られる。
16進数/8進数/2進数で計算を行うことも可能。時刻型/日付型の計算にも対応する。時刻型/日付型の計算では、10進数の計算では面倒な時間の合計や経過日数の計算などを手軽に行える。
変数を扱えることも特徴のひとつ。アルファベット1文字で表す「簡易変数」、32文字までの英数字で自由に定義できる「通常変数」、ひとつの変数名で複数の記憶場所が用意される「配列変数」を利用できる。
大量の計算を一度に行える一括計算/ループ実行機能もある。例えば、変数と一括計算を組み合わせて1〜10までの平方根を計算・表示したり、1+2+3……100までの計算を行ったりといったことが可能。さらに、マルチステートメント機能を備え、複数の計算式を1行にまとめて記述できるので、一括計算/ループ実行機能を使わずに、複数の計算式を実行することも可能だ。
計算モードをOFFにすると、電卓ソフトからテキストエディタへと機能が切り替わり、文書入力が可能になる。文書入力後に計算モードをONにすれば、再び電卓ソフトとして利用できる。モードを切り替えても、計算式や計算結果、文書はそのまま残る。