「Lunascape3」は、IE/Gecko両エンジンを利用できる“定番”タブブラウザ「Lunascape」の新バージョン。デザインが一新され、新たにRSSティッカー機能が追加された。さらに、起動速度が向上したほか、従来は表示できなかったWebページを表示できるようになるなど、さまざまな改善が図られている。

今回のバージョンアップで、まず目につくのがユーザインタフェースのデザイン変更だ。アイコンが一新されたのに加え、お気に入りサイドバーの上部にある「追加アイコン」が旧バージョンの4個から1個に変更された。

もうひとつの大きな変更が、RSSティッカー機能の追加。タブ表示部の右側余白がティッカーとして動作するもので、タイトルのクリックで当該ページが開かれる。表示するRSSサイトはプルダウンメニューから選択・追加・編集することが可能。また、サイドバーの「設定ツリー」にある「ティッカー」やティッカー表示部へのRSSリンクのドラッグ＆ドロップでも、簡単にサイトを追加できる。

Webブラウザとしての機能の多彩さは、前バージョンを引き継いでいる。

• JavaScriptやActiveXのON/OFFを切り替えられるセキュリティ設定
• 右クリック状態でのマウスの動きでさまざまな操作を行えるマウスジェスチャ
• プロキシの切り替え
• ポップアップ広告の抑止
• 100以上の検索サイトが登録された検索バー
• ……

お気に入り機能も充実している。RSSサイトをお気に入りに登録することで、RSSリーダとして使えるようになる。「インフォビュー」を表示させることで、タイトルだけでなく、ヘッドラインを読むことも可能。お気に入りアイテムごとにアイコンを変えて区別したり、セキュリティ設定を個別に行ったりすることも可能だ。さらに、複数のお気に入りを作成して、切り替えながら使うこともできるようになっている。

アイコンなど見た目のデザインもそうだが、ボタン配置や設定バーによる使い勝手の向上、そしてコードを全面的に見直したとのことで、起動速度も向上したりと、ソフトの完成度がさらに上がってきた。

もうひとつは、やはり、という感じなのだがRSSリーダ機能の強化だ。「専用のRSSリーダがいまひとつ使いにくい」「できればふだん使っているブラウザで見たい」と思っている人は少なくないと思うが、標準機能としてRSSが読める「Lunascape」はその点でも非常にありがたいソフトだ。

拡張性、カスタマイズ性の高さも大きな魅力で、IE用のプラグインなども併用すると、Webブラウジングのこの上ない味方になってくれることは疑いない。またジョーク機能として、表示ページの文章をレーザーラモンHG風に変換してしまう機能が付いているのも楽しい。

開発中に苦労した点
「Lunascape」は多機能になりすぎてしまいましたので、その多機能をどうやったら簡単に使えて、使いやすいブラウザになるのかを常に考えながら開発しています。「使いやすい」とは何か、これを考えるところが一番苦労します。

ユーザにお勧めする使い方
基本的に何もカスタマイズしない状態が一番使いやすいようにしてありますが、どんどん自分の好みに合わせてカスタマイズすることもできますので、パワーユーザの方はどんどんカスタマイズすることをお勧めします。

今後のバージョンアップ予定
精力的に開発していく予定ですが、あまり頻繁にバージョンアップするとお使いのみなさまに迷惑がかかるので、適度にバージョンアップしていくことを考えております。みなさまの力で成長してきたソフトウェアだと思っているので、これからも屈託のないご意見をいただければと思います。