デジカメ写真やイラストを使って、オリジナルの年賀状、暑中見舞いなどを作れるソフト。好きな素材から文面デザインを自動作成する機能も備える。「はがきスタジオ Select 2006」は、“定番”はがき作成ソフト「はがきスタジオ」の新バージョン。「Select」はダウンロード版で、パッケージ版に対してイラストやテンプレート、フォントの点数が絞られている。今回のバージョンでは、デザイン自動作成機能「マジカルウィザード」が新たに搭載されたほか、宛名面の個別レイアウト、イラストのキーワード検索などの機能強化が図られた。
新機能「マジカルウィザード」は、ユーザが写真やイラスト、タイトル、文章、飾りといったパーツを選択・指定すると、そのパーツを使用した文面デザインを自動生成してくれるもの。ひとつの指定パターンで、背景色やフォントなど、さまざまなバリエーションを持つデザインが最大400通り生成される。生成されたデザインに対して、パーツや色を変更することも可能だ。
宛名面の宛先住所、会社名、氏名、差出人のレイアウトや文字サイズを、宛先ごとに個別設定することも可能。住所の途中で改行を入れることもできるので、長い住所でも見やすく、美しいレイアウトで印刷できる。さらに、大量の素材イラストをキーワードで検索する機能や、チェック項目を指定して印刷エラーチェックを行う機能、特定のエラーを自動修復する機能などが追加された。
基本的な画面構成や使用方法は前バージョンを踏襲。メイン画面左側の「操作パネル」には「はがきスタジオ」での作業の流れ(「住所録」「宛名面」「文面(裏面)」「印刷準備」)が表示され、作業を選択すると、それに応じた作業ビューに切り替わる。作業ビューは、
- 住所録やデザインが表示される「編集エリア」
- 設定項目が表示される「作業ウィンドウ」
- 開いている住所録やデザインがアイコン表示される「切り替えパネル」
から構成される。例えば住所録の作成では、「編集エリア」に住所録のリストが、「作業ウィンドウ」には宛先の住所入力が、そして「切り替えパネル」には使用可能な住所録が表示される。文面には、イラストや写真、文字などを自由に入れられる。写真を丸やハート形、星形などに切り抜いて貼り付けられたり、イラストの色調や効果を指定したりもできる。住所録は効率的に入力できるよう配慮されており、漢字を入力すると自動的にふりがなが入力されるほか、郵便番号からの住所入力、住所からの郵便番号入力も行える。「友人」「親戚」「会社」あるいは「来たら出す相手」などといったグループ化や、連名指定も可能だ。
印刷時には宛名面、文面ともに、宛名ごとに使用するデザインや宛先(自宅または勤務先)、差出人を設定できる。また、「デザインが印刷可能範囲から出ていないか」「文字が小さすぎることはないか」といったエラーチェック機能もある。インターネットでの印刷注文機能も利用できる。