現金の収支をはじめ、銀行口座、証券口座、クレジットカード、ローンなど、複数の口座を一元管理できる“個人マネー管理ソフト”。「Microsoft Money 2006」は、いくつにも分かれた個人資産をまとめて管理できるソフト。日々の収支や資産間の移動といった管理に加え、ライフプランの作成機能なども備える。新バージョン「Money 2006」では、インターネットとの連携機能を従来以上に強化。金融ポータルサイト「MSNマネー」の情報やツールをメイン画面に直接表示し、ニュースや為替情報などを参照できるようになった。
「Money 2006」では、銀行口座、証券口座、現金、クレジットカード、各種ローン、家/不動産、自動車など、さまざまなものを「資産」として管理する。「どの資産にどれだけの資金があるか」を一覧で参照できるようになっており、資産の全体像をひと目で把握することが可能だ。
取引明細の入力は資産ごとに行う。一度入力した支出先/支出元は費目と関連付けされた上でプルダウンメニューに登録されるので、次回以降はメニューで選択するだけでよい。資産間の資金の移動(「銀行口座」からお金をおろして「現金」に移すなど)などの操作も簡単だ。
インターネットを利用して各金融機関から利用明細をダウンロードすることも可能。さらに「MSN マネー残高照会サービス」を利用することで、複数の異なる金融機関の口座情報を一括取得することもできる。ダウンロードした明細には費目を割り当てることができ、一度費目を割り当てておけば、次回からは自動で費目分けされる。
ローンや公共料金の支払い、給料の振り込みなど、定期的な出入金はあらかじめ登録しておける。公共料金のように月によって金額が変動するものは、過去の実績に基づいた概算値などを設定できるようになっている。
支出の状況は、費目別、支払い別にグラフ化したり、時系列で比較して分析したりすることが可能。費目ごとに金額を決めた予算を設定して支出の適正化を図ったり、資産の残高を予測したりといったこともできる。エンゲル係数の算出や負債を含めた純資産の表示機能もある。
株式などの有価証券を管理する機能としては「ポートフォリオの表示」「投資総合報告書」「売買益の試算」などがあり、ポートフォリオ値や運用実績などをグラフ化して分析できるようになっている。さらに、将来の住宅購入や教育費、老後のための貯蓄といったライフプランを、家計や投資のデータをもとにシミュレートするライフプラン機能も用意されている。
そのほか「Money 2006」では、データファイルの定期的バックアップ、CDなどの大容量メディアへのバックアップ、最大99個までの履歴保持などの機能が追加された。