ネットワーク経由で情報を共有できるスケジューラ。メンバー間で互いの予定を確認したり、メンバーへ予定を通知したりできる。「アリエル・マルチスケジューラ」は、グループワークのためのスケジュール管理ソフト。「ルーム」と呼ばれる情報共有エリアで、メンバーが相互に予定を参照できるほか、「会議予定の登録と同時に、参加予定者宛にメールを送る」といったことも可能。ルームは、複数を作成できる。ルームに登録した予定は、ルームメンバーのみが参照できる。
起動後、最初に表示されるのが「エントランス」画面。エントランスには、ルームの一覧、カレンダー、当日の予定が並ぶ。ユーザがカレンダーで日付を指定すると、予定表に当日の予定が表示される仕組み。
ルーム画面には、自分宛のメッセージをはじめとした新着情報や予定表が表示される。ルームメンバーの状態(オンライン/オフライン)や住所・部署といったプロフィール情報を確認することも可能。さらに、メールを送信できるほか、無料IP電話ソフト「スカイプ」と連携し、直接電話をかけたり、テキストでチャットを行ったりすることも可能だ。
予定表は「個人表示」「グループ表示」の2種類がある。個人表示は、月間/週間カレンダーや1日のタイムテーブル、一覧などで予定を確認できるもの。グループ表示は、ルームメンバー全員の予定を表示するものだ。表示モードは、週間予定または1日のタイムテーブルから選択できる。
予定表には「ルーム名」「件名」「日時」などのほか、「場所」「出席者」「カテゴリ」などを登録しておける。日時では、毎日/毎月/毎年といった繰り返し予定も登録できる。ファイルを添付(登録)しておくことも可能だ。(ミーティングなどの)出席者は、ルームメンバーから選択できるのはもちろん、メンバー以外の人を追加して案内を送ることも可能。時間を設定する際は、他のメンバーの空き時間を検索できる。
出席者として登録されると、登録されたユーザの「アリエル・マルチスケジューラ」に自動的に通知される。通知された出席(予定)者は、「出席」「保留」「欠席」のいずれかを選択し、返信すればよい。画面上では、全出席(予定)者の「未回答」を含めた4種類のステータスを確認できる。
そのほか、別途無料配布されている「ワークグループノード」というソフトと組み合わせることで、データの自動バックアップ、会議などで利用する設備(備品)の管理、長時間オフラインになっているメンバーに最新情報を伝える「代理応答」などの機能を利用できるようになる。