「ClockTime5」は、デフォルメされたクロノグラフ風のデザインが特徴の多機能時計ソフト。1/1,000秒単位で計測できるストップウォッチ機能のほか、現在地および主要タイムゾーンの時刻・日付表示機能、インターネットタイムの表示機能などを備える。

外観は、中央のメイン文字盤の周囲を10個のサブ文字盤が取り囲むインパクトのあるデザイン。さらに、サブ文字盤に挟まれる形で8個の機能ボタンが配置される。機能ボタンの操作により、時計表示の切り替えや時間計測などを行えるようになっている。

メイン文字盤は、時計（現在時刻）/ストップウォッチ（計時）に表示を切り替えられる。ストップウォッチは、カウントダウンタイマとして使うこともでき、指定時刻からの残り時間を計測できる。

メイン文字盤の周囲に並ぶサブ文字盤は、アナログ表示の「1/10秒計」「1/100秒計」「30分計」「12時間計」、デジタル表示の「ミリ秒計」「分秒計」など。いずれもメイン文字盤の時計/ストップウォッチに連動する。

サブ文字盤にはそのほか、Mac OS Xシステムの時計と連動して時刻を表示する「年/月/日計」「24時間計」がある。時刻表示は、現在地（システムで設定した地域）の時刻と、GMTグリニッジ標準時を切り替えられる。現在地のタイムゾーンがサマータイムを採用しているかどうかをチェックすることも可能だ。

文字盤があまりに多く、一見ごちゃごちゃした印象も受けるのだが、例えばデジタル表示の文字盤が、メイン文字盤の左側（9時の位置）に「分秒計」、右側（3時の位置）に「ミリ秒計」と並び、デジタル表示の数値が横一列になるよう配置されるなど、見やすさは損なわれてはいない。

操作ボタンには、メインタイムの「スタート/ストップ」のほか「スプリット計測」「リセット」といった機能が割り振られており、これらのボタンにより、積算タイムのほか、途中経過・区間タイムの同時計測が可能。また、1/100、1/1,000秒計を含めて、文字盤上の針の運行がきわめてリアルなグラフィックで再現されるため、本物のストップウォッチに近い感覚で操作できるのだ。

インターネットタイムは、1日＝24時間を1,000分割した“ビート”と呼ばれる単位（1ビート＝1分26.4秒）を用いて計時し、「@000」から「@999」まで、@（アットマーク）と3桁の数字で表示するもの。Swatch本社の所在地であるスイスの時間を世界標準時間とし、スイスの深夜0時が「@000」、同じく正午が「@500」と表現される。

そこから「ClockTime」の進化（アプリケーション化）計画に移ったわけです。いまはなき「MAC LIFE」に何回も掲載してもらい、「MacFan」では『優秀賞』をいただきました。

「ClockTime5」からは、ソフトとしての時計デザインに変更しました。

開発中に苦労した点
結構面倒なストップウォッチの計算プログラムは、ミスの繰り返し・実はアップデートしていないアップデートの繰り返しでした。Mac OS Classic版とMac OS XでのJavaバージョンの違いによる、内蔵タイムゾーンの違い等のプログラミングの別々化（最新版 5.0.4]では、Classic版やWindows版での快適な作動を得られないので、Mac OS X専用としました）。

ユーザにお勧めする使い方
インターネットの“The Official Formula 1 Website - Live Timing”を計時しながらのリアルタイムな観戦につきます（ストップボタンのタイムラグを問われますが……）。

今後のバージョンアップ予定
“DayLightSavingTime”（サマータイム）の更新やJavaのアップデートにより、プログラム変更する予定です。