高画質減色エンジンを搭載したフォトレタッチ/画像加工ソフト。新バージョン「3」では、Exif情報の読み込み・保存などに対応し、デジカメ写真との親和性がより高まった。「OPTPiX webDesigner」は、写真やイラストなどのフルカラー画像を、Webページ掲載用に最適化できる高機能フォトレタッチ/画像加工ソフト。フルカラー画像の画質をできる限り保ったまま、256〜2色画像に減色できる。とりわけ256色への減色では、元のフルカラー画像と見分けがつかないほど、高画質な画像を出力できる。
減色アルゴリズムは「自然画(人物)」「自然画(風景)「アニメ調CG」など、元画像に合わせて6種類から選択できる。色数は最大256色、最小2色(1ビット)までに対応。GIF/PNG出力を行う際には、透過色を指定することも可能だ。
新バージョン「3」で強化された機能のひとつがJPEG画像の処理機能。元画像にExif情報が含まれる場合、加工後の画像にもそのExif情報を残した形で保存できるようになった。編集元のJPEG/TIFFのExif情報を、ファイル保存時に画面表示させられるほか、JPEGファイルではExifを埋め込んだまま保存することも可能。本体画像だけでなく、縮小画像(Exifサムネイル画像)が含まれる場合、加工後に出力されるファイルではExifサムネイル画像も更新できる。BMPなど、元画像にExif情報が含まれていない場合は、新たにExif情報を作成して出力できる。もちろん、Exifサムネイル画像も新規に作成される。
HTML出力機能も強化された。「HTMLアルバム作成」では、複数のオリジナル画像のサムネイルを自動的に生成し、さらにそのサムネイル画像をきれいにレイアウトしたHTMLギャラリー風のページを作成する。元画像に含まれるExif情報を、アルバムのページ上に表示させることもできる。Exif情報に、カメラの縦位置撮影情報が含まれる場合は、画像を自動的に90度回転させ、画像の向きに合わせてアルバム上に表示させられる。
画像加工では、高画質での拡大・縮小のほか、ぼかしやシャープ化、色調整など、計19種類のフォトレタッチフィルタを使用できる。複数の画像を一気に処理できる「一括処理」機能も強化された。従来からのフォーマット変換、減色、拡大・縮小に加え、自動レベル補正、自動ホワイトバランス補正なども利用できるようになった。さらに、画像内の一部の領域に対して、画像調整/フィルタを適用する機能も新たに加わった。また、加工後の画像を元画像に反映させるのではなく、別ウィンドウを開いて表示させることもできるようになった。元画像と並べて、どのくらい画質が変化したかがすぐにわかる。
従来同様、アニメーションGIF編集機能もある。リスト形式で各シーンの長さや画像の切り替わりを表現することができ、また画像内の一部分だけを変更することもできる。
JPEG形式での保存時には、Exifを含める/含めないを選択できるほか、プログレッシブJPEGの表示にも対応。また、新たに「サンプリング」設定が追加され、元画像のサンプリング形式を指定できるようになった。そのほか、マルチモニタ対応などが図られ、全体的により一層使いやすくなっている。