ブラウザで閲覧中のページを簡単に保存できるソフト。保存したページは、フォルダごとに整理してオフラインで閲覧できるほか、HTMLソースの表示や編集などもできる。「WebCatcher」は、Webページをユーザのパソコンに保存し、整理・閲覧するためのソフト。Webブラウザに組み込まれたコマンドで閲覧中のページをすばやく保存し、専用のビューアで整理と閲覧を行える。Webページ以外の文書・画像ファイル、Outlook Expressのメールなどを管理することも可能。
ページを保存するためのコマンドは、Internet Explorerのほか、Firefox/Operaのコンテキスト(右クリック)メニューから利用できる。IEの場合は、ツールバーのボタンからも操作することが可能だ。閲覧中のページにアイコンをドラッグ&ドロップするだけで保存できる「WebCatcherヘルパー」というツールも用意されている。「WebCatcherヘルパー」は、IEのツールバーやエクスプローラバーとしても組み込まれるため、右クリックを許可していないページも保存することが可能。そのほかにも、連番ファイルを一括取得する「バッチタスク」などの機能を備えている。
ページを保存する際は、設定用ダイアログボックスが表示され、保存先フォルダ(パソコン上のフォルダではなく「WebCatcher」における分類用フォルダ)を指定する。HTMLのみや画像のみの保存、Flashムービーの保存、フレームを使用したページの保存方法の指定、ページの著者やコメントといったメモの入力といったオプションを指定することも可能だ。
「WebCatcher」の本体は、ツリービューとブラウザ部からなる2ペイン型のウィンドウで、保存したWebページをフォルダ別に分類するようになっている。フォルダはユーザが任意に作成できるが、最新のページや未読のページだけを自動的に抽出してくれる「擬似フォルダ」機能を利用することもできる。保存したページにラベル(見出しとなる文字)を付けておくことで、ラベル名ごとに自動的に「擬似フォルダ」が作成され、一致するものが抽出される仕組み。さらに、ツリービュー上のページタイトルを色分けする「マーク」機能、ページごとにコメントを記入する機能などが、ページ整理用の機能として用意されている。
保存したWebページをパソコン内のファイルに結び付けたり、文書ファイルそのものをインポートして、Webページと同様に管理・閲覧したりすることも可能(保存したWebページやインポートしたファイルを総称して「コンテンツ」と呼ぶ)。インポートできる形式はMicrosoft Word/Excel、PDFなどの文書ファイル、画像ファイル(JPEG/BMP/PNGなど)、Flashムービー、テキストやCSV、Outlook Expressのメールボックス、IEのお気に入りなど。インポートした文書ファイルの多くは「WebCatcher」上で直接内容を表示できる(PDFやXLSなど一部の形式は「添付ファイル」として扱われるため、関連付けにもとづいたアプリケーションを起動する)。
ページは、フォルダ/擬似フォルダなどがひとつにまとめられた「ブック」という単位で保存される。ツリービュー上に複数のブックを表示したり、ブック同士間で内容の移動やシンクロなどを行ったりすることも可能。ブックからCHM/EXE形式の「e-Book」を作成したり、逆に「e-Book」を元のブックに変換するといったこともできる。
そのほか、保存したWebページの編集やソースコードの表示、再保存、保存したページをすぐに呼び出すためのブックマークなどの機能がある。URLを直接入力してWebページを閲覧することも可能で、「オートセーブ」機能により、閲覧したページを自動的に保存することもできる。検索機能では、Webページの内容やタイトル、コメント/作者名/キーワードなどを対象に、文字列検索を行える。完全一致検索や正規表現などのオプションもある。