動画ファイルを、メモリースティックビデオ形式のMPEG-4ファイルに変換するためのソフト。「Video ToolBox 2 for Memory Stick」は、携帯電話やPDA、PlayStation Portable(PSP)などで再生可能な「メモリースティックビデオ形式」ビデオを作成できる動画編集・エンコードソフト。わずか4ステップの簡単な操作で、パソコンに取り込んだ動画ファイルをメモリースティックビデオ形式ファイルに変換できる。
動画ファイルの作成は、(1)ビデオ形式とモードの設定、(2)ソースの取り込み、(3)編集、(4)エンコードの4ステップからなるウィザードで行える。「ビデオ形式とモードの設定」では、出力先となるメモリースティックの容量と、エンコード画質を設定する。選択できる容量は32MB/256MB/512MBの3種類。画質は、高品質/標準/コンパクトから希望のものを選択するだけで、出力画像サイズやフレームレート、エンコード時のビットレートなどが自動的に設定される。
「ソースの取り込み」では、AVI/MPEGなど既存の動画ファイルの取り込み、DVD-VideoやDVD±VRからの取り込み、DVキャプチャ、TVキャプチャボードからの直接取り込みに対応する。静止画を取り込むことも可能だ。また、現在の指定で出力される変換後のファイル容量とメモリースティックの容量が表示され、エンコード後のデータがメモリースティックに収まるかどうかがひと目でわかるようになっている。
「編集」ステップでは、動画にBGMや飾り枠をつけることが可能。「スタイル」と呼ばれる飾り枠は50種類以上が用意され、動画にさまざまな表情をつけられる。
そして、最後のステップでデータを「エンコード」する。エンコードパラメータなどはすでに設定済みのため、このステップでは出力ファイル名を指定するだけでよい。出力コーデックはMPEG-4をベースとしたもので、ソニー製のPDA、PlayStation Portable、携帯電話などで再生できる。
変換するファイルが多い場合は、複数ファイルをまとめてエンコードする「バッチエンコード」機能を利用できる。バッチエンコードでは、ウィザードでは指定できなかったフレームサイズやフレームレート、ビットレートなど、より詳細なパラメータを指定してエンコードすることが可能。より凝ったエンコードを行いたい場合にも利用できる。