「かんたんPDF編集」は、「結合・分割」「セキュリティ設定」「上書き編集」などの多彩な機能を、ドラッグ＆ドロップを中心とした簡単な操作で利用できるPDF作成・編集ソフト。アプリケーションの「印刷」から、手軽にPDFファイルを作成できるのはもちろん、作成したPDFファイルを添付してメール送信することも可能。PDFファイル作成ドライバのほか、「かんたんPDF編集」「かんたんPDF連続作成」「かんたんPDF結合・分割」の三つの独立したプログラムからなる。

インストールすると、三つのプログラムと同時に「かんたんPDF編集ドライバ」がインストールされる。WordをはじめとしたMicrosoft Officeやテキストエディタなど、印刷機能を持つアプリケーションからPDF作成機能を利用できるようになる。設定により、解像度やJPEG画質を指定できるほか、暗号化やパスワード、印刷の許可/不許可といったセキュリティ設定、フォント埋め込みなどを指定できる。パスワードはユーザ（文書を開く用）/マスタ（設定変更用）の2種類を設定することが可能。フォント埋め込みでは、常に埋め込む/埋め込まないフォントを指定できるようになっている。

「かんたんPDF編集」は、PDFファイルの表示・編集機能を持つプログラム。画面には大きめのツールボタンが配置され、既存のPDFファイルに対して「テキスト」「吹き出しコメント」「図形」「画像」を挿入し、保存できる（ただし、「かんたんPDF編集」関連のドライバ/アプリケーションで作成・編集されたPDFファイルのみが動作保証対象）。「図形」では、フリーハンドで描画したオブジェクトを挿入することも可能だ。

「かんたんPDF連続作成」は、複数ファイルを連続してPDFファイルに変換するプログラム。ドラッグ＆ドロップでファイルをリストに追加し、手軽に連続作成できる。電子メールソフトを利用して、PDFファイルを添付し、メール送信する機能もある。最大999ファイルをまとめてPDFファイルにすることが可能だ。

「かんたんPDF編集」は、複数ファイルの連続作成やPDFファイルの編集が可能なソフトだ。PDFファイルの作成は、アプリケーションの印刷機能から使うことができ、普段使うプリンタの代わりに「かんたんPDF編集」を選ぶだけなので、誰でも簡単に使える。いくつにも分かれたドキュメントの原稿を修正したときには、PDF連続作成の機能がうれしい。

PDFファイルというと、一般的には「読む」だけで、修正するときには原稿を直して再作成する。しかし、チェックを入れて作成者に返したいことや、抜粋して誰かに送りたいこともある。PDF編集を使うと図形や文字を簡単に書き加えることができるので、正式版配布前の訂正や抜粋したドキュメントの注釈などに便利だ。

筆者もPDFファイルを作る側、読む側の両方で使っているが、ドキュメントをまとめる側・現場で使う側双方で必要な機能が備わっていると思う。ファイルの暗号化や保護機能も備わっているので、PDFファイルを作りたいというレベルから、きちんとドキュメント管理をしたいというレベルまで、幅広くお勧めできる。

文書や電子承認の電子化が進み、PDFが普及すればするほど、作成する機会も加工するニーズも増大しています。PDFを作成・活用する機会が多い方ほど、使用しているPDF作成ソフトの性能への物足りなさや「こういう機能があったら、もっと便利なのに」というような点が出てくるはずです。例えば、思ったほど変換後のファイルサイズが小さくならなかったり、ファイルサイズは小さくなったものの、画質まで落ちてしまったり。行政の申請書や企業の帳票類も、PDFでの配布が一般的になってきましたが、プリンタで印刷してから手書きで記入しなければならなかったりと、意外と手間がかかります。「PDF作成の基本的性能をきっちりおさえながら、かゆいところに手が届く」ソフトを「お手ごろ価格」で提供しよう、というのが「かんたんPDF編集」です。

PDFを活用している人にこそ、使ってほしいソフトです
「かんたんPDF編集」は、セキュリティ付加など高度な設定が可能なPDF作成機能、PDFの結合・分割といった加工機能をはじめ、この価格帯の市販ソフトでははじめて、コメントや図形などの「PDFへの上書き機能」を実装したのが特徴です。

開発を行っているクセロ社は、大手企業や行政への業務用PDFソフト納品実績の豊富な国内の企業なので、日本語文書の変換にも自信があります。また、業務用で培ったファイルサイズと画質のバランスのよいPDF変換性能もお勧めです。