「Route960」は、山あり谷ありの起伏の激しいコースをオープンカーで駆け抜ける、という設定のカーアクションゲーム。波打つ山道を真横から眺める2Dゲームで、ルール/操作ともにシンプルだ。規定の距離を走行するか、なるべく遠くまで走るかで（コースによって異なる）、峠攻めのテクニックを競い合う。インターネットランキングに対応。リプレイデータを再生する機能もある。

操作は、キーボードまたはジョイスティックで行う。操作に使用するのは、アクセル（【X】キー/ボタン2）とブレーキ（【Z】キー/ボタン1）のみ。使用するオープンカーはオートマ車で、ギア操作は不要。コースとなる国道は起伏はあるが、すべて直線道路のため、ハンドル操作も必要ない。プレイヤーの目的は、速度の出し過ぎで車をクラッシュさせないように注意しながら、誰よりも速くコースを駆け抜けること。車の速度は、画面左下に表示されるアナログ式スピードメーターを見ながら、アクセル/ブレーキで調整する。

操作で注意すべきはただひとつ「車の速度」だ。坂道を登る際に速度が出過ぎていると、山頂を飛び越えて車がジャンプする。着地した先が下り坂ならば問題はないが、上り坂の中腹に激突してしまうと車がバラバラに壊れてしまい、その時点でアウト。急な坂を下る際に速度が出すぎていて、コブで跳ねてしまった場合も同じ結果になる。

逆に、速度が遅すぎて坂道を登り切ることができず、画面の外まで滑り落ちてしまってもアウトとなる。ただし、画面の外まで出る前に、再度勢いをつけて登り直すことができればセーフだ。

「コースの状況」は、道路の要所要所に設置された道路標識や看板のメッセージである程度は予測できる。よく見ながら、車の速度を適切にコントロールすることがポイントだ。たとえアウトになっても、何回かはメニューに戻ることなく、そのコースの最初から再チャレンジできる。

用意されたコースは全部で15。ただし、960番台（Route960〜Route969の10コース）と970番台（Route971〜Route975の5コース）ではクリア条件が異なる。960番台のコースでは、500mや1kmなど、コースによってあらかじめ規定された距離を無事に走行できるとクリアとなり、フィニッシュタイムで順位を争う。970番台のコースでは、走行距離は無制限。ミスをせずにどこまで長く走行できたかを競う。

なんといってもコースの見通しが悪く、先がどのようになっているのかなかなか予測できない点がおもしろい。わずかな気の緩みや判断ミスがたちまち命取りになってしまう。地形固定のコースとチャレンジするたびに地形の変化するコースの2種類があり、それぞれ違ったおもしろさがあるのも楽しい。

操作がシンプルで誰でもすぐに覚えることができ、短時間で気軽にプレイできるゲームなので、ぜひ多くの人にチャレンジしてみてもらいたい。いい気晴らしになるはずだ。

開発中に苦労した点
元来、ミニゲーム向けであったものを単独のゲームとして仕上げるにあたり、演出など、ソフトの「顔」になる部分にじっくり取り掛かりました。開発時間のほとんどは演出に費しています。実際にアクセルとブレーキの二つのペダルで操作することもすでに視野に入れていたので、ボタン2個のみで操作するということにも拘りました。

おすすめの遊び方
無限の道路をまったりと走ったり、わざと自暴自棄の走りをしてみたり、タイムアタックやランキングにこだわらず、いろいろな遊び方ができると思います。ただし、危ないですから実際の車では決して真似をしないでくださいね。

今後のバージョンアップ予定
無料公開版に3本の道路を追加したものを有料版として頒布しております。それ以外にも道路の新設はいくらか行っていく予定です。そのほか、いろいろアイデアはとってありますから、また何かきっかけがあれば、開発を進めるかもしれません。