本物の電卓によく似たデザインを持ち、違和感なく操作できる電卓ソフト。「Zimo」は、使いやすさと機能の高さとを両立させた電卓ソフト。14桁までの計算を行える。多くの関数を利用できるほか、税計算、検算なども可能。括弧や関数などを通常の数式と同じ順序で入力して計算できるモードも備える。
大きな特徴は、ボタンの色、大きさ、表記、配置などを市販の電卓にできるだけ合わせていること。普段電卓を使い慣れている人であれば、ほとんど違和感なく使える。表示も一般的な電卓と同じ8セグメント表示で、色合いも液晶表示に似せてある。表示には標準で3桁ごとの区切りが表示されるため、事務処理や技術計算などに便利だ。
標準の電卓画面では、最大14桁の数値電卓機能を利用できる。加減乗除のほか、パーセント計算、税込み/税抜き計算、メモリ計算などが可能。小数点以下の値が生じる計算では、小数点以下の桁数を0〜5桁の間で制限し、端数を切り上げ/切り捨て/四捨五入から選択できる。小数点以下の桁数を制限せず、有効数字の許す限りの桁数で表示させることも可能だ。計算結果をクリップボードにコピーする機能もある。
税込み/税抜き計算ではそれぞれ「表示されている数値に税金分を加えたもの」「税金分を抜いたもの」をワンタッチで表示できる。税率は、あらかじめ指定しておいたものが使われる。もちろんユーザ設定で変更することが可能だ。
検算機能もある。前回計算した計算経過と、今回計算した計算経過を並べて表示し、差異がないかどうかを調べられるもので、差異がある場合には、どこで誤っていたかを確認できる。
さらに、より複雑な計算に便利な数式計算モードが用意されている。計算式を通常の記述時のまま入力し、計算できる機能で、括弧を含めて演算子の優先順位を考慮して計算できる。数式計算モードでは、通常の四則演算のほか、and/or/notといった論理演算、sin/cos/tan/logなどの数値関数、strlen()やtrim()といった文字列関数、msgbox()など、一般的なプログラミング言語で使われるような関数も利用できる。
数値演算を行う場合は、通常モードとは異なり、有効数字15桁の浮動小数点演算が使われる。msgbox()などの関数を使えば、計算結果をメッセージボックス上に表示させることなども可能だ。
スキンに対応。通常モードでは、電卓のパネルやボタンなどを変更することが可能だ。作者のホームページで公開されているスキンデータは、メニューから選択するだけで自動的にダウンロード、インストールできる。