動画ソースの編集からDVDライティングまでを1本で行える“DVD作成のオールインワンソフト”。最長27時間の映像を1枚のDVDに収録することが可能。「HOLON HyperDVD Author 2.5 DX」は、動画ファイル/DVDメディア/キャプチャデバイスなどから得たソースを元に、メニュー付きのDVD-Videoを作成できるオーサリングソフト「HyperDVD Author」シリーズの新バージョン。新たに片面2層DVDメディアへの書き込みに対応し、映像の収録可能時間が従来の最大16時間(片面1層 4.7GB)から、最大27時間に伸びた。「DX」版では、通常版のほかに「NTI CD & DVD-Maker」などが付属する。
オーサリングは、5ステップのウィザードで行われる。
- 動画ソース選択
- ビデオ編集
- メニュー作成
- プレビュー
- DVDライティング
いずれのステップも、わかりやすいアイコンが表示され、はじめてでも操作に戸惑うことはない。ソースには、既存の動画ファイル、静止画ファイル、レコーダなどで録画されたDVDメディアのほか、WDM対応ビデオキャプチャボードからキャプチャした動画を利用することも可能だ。動画キャプチャは、内蔵ソフトウェアエンコーダによるリアルタイムエンコードが可能。エンコーダを搭載しないローコストなキャプチャボードからでも、DVDを作成できる。ビデオ編集は、シンプルなユーザインタフェースながら、十分な機能を備える。クリップとクリップのつなぎ目に挿入するトランジションエフェクト、イン/アウト点を指定した長さ方向のトリミング、ソフト化やエンボスといった画像フィルタ、画面サイズを変更するトリム、タイトル挿入、アフレコ、チャプタ編集などの機能が用意されている。
メニューは、あらかじめ用意された9種類のテーマ(ひな形)から選択する方式。背景画やBGM、ボタンレイアウト、サムネイルのフレームなどをカスタマイズすることが可能で、凝ったメニューも作成できる。「2.5」では新たに、チャプターの表示を行わないメニューがテンプレートに追加された。
エンコード(トランスコード)機能は強力だ。DVD規格に沿った通常モードのDVDはもちろん、ホロン社独自のハイパートランスコード技術により、できるだけ画質を保ったまま高い圧縮率を実現する「HyperDVD」も作成できる(HyperDVDは、厳密にいえばDVD-Videoの規格外ではあるが、MPEG-2の規格から外れているわけではないので、ほとんどDVDプレイヤーで再生できる)。
ハイパートランスコード技術により、DVD+R DLのような片面2層DVDメディア(8.5GB)に、最長で27時間もの映像を収録することが可能(4.7GBのメディアでは最長16時間)。「2.5」ではエンコードのアルゴリズムが改善され、従来よりも高速でエンコードできるようになり、さらに画質も改善された。また、長時間DVDの作成に対応し、DVD作成後に自動的にパソコンをシャットダウンする機能も加わった。さらに、DVD-RWメディアのフォーマット機能(DVD+RWは近日対応)や、データ/動画を1枚のDVDに収めるミックスモードDVDの作成機能などもある。
通常版の上位にあたる「HOLON HyperDVD Author 2.5 DX」では、オーサリングソフト本体に加え、データDVD/CD作成、音楽CD作成、バックアップなどの機能を持つ「NTI CD & DVD-Maker」、ストーリーボード/タイムラインの2種類の編集方式を持つ本格的ビデオ編集ソフト「NTI HomeVideo-Maker」がバンドルされる。