アドレス帳や着信メロディなど、携帯電話のメモリに記録されたさまざまな情報をパソコンに読み出し、編集できる多機能携帯電話ユーティリティ。「携帯マスター15」は、多彩な機能で携帯電話の利用をサポートしてくれる携帯電話ユーティリティの新バージョン。従来からの機能に加え、「はがき作成」と、データのバックアップや移行を簡単に行える「バックアップ・マスター」が追加された。インタフェース、ランチャのデザインも一新された。
新バージョン「15」での最大の特徴が、1クリックでデータをバックアップ/移行できる「バックアップ・マスター」機能。さまざまな情報を、1クリックだけで自動的に読み込んでくれる。読み込んだすべてのデータを、2クリックで携帯に書き出すことも可能。データのバックアップや他携帯電話への移行をわずか3クリックで行える。最大20までのバックアップセットを保存できる。
もうひとつの新機能が、携帯電話ユーティリティではめずらしい「はがき作成」機能。一般的なはがき作成ソフトと同様、アドレス帳の氏名、住所をもとに、はがきの表面(宛先面)を印刷する機能と、裏面(文面)のデザイン、レイアウトを行う機能が提供される。はがき作成に使用する画像や文字などのデザイン素材を約100点収録。携帯電話で撮影した画像なども利用できる。
携帯電話ユーティリティの基本機能ともいえる「アドレス帳」「メール」「スケジュール」「ブックマーク」などの編集機能はそれぞれ独立したプログラムになっており、データの特性に合わせた最適なウィンドウで編集できる。動画編集では、専用ソフト「動画コンバータLE」を使用することで、パソコン内にある動画ファイル(AVI/WMV/MPEG-1/ASF)をソースとして3GPP/3GPP2に変換できる。
着信メロディは、「メロディ・マスター」により五線譜で入力したり、MIDIファイルから変換したりといった編集を行える。さらに、自動作曲ソフト「着信メロディFactory」を使えば、あらかじめ用意された音楽ジャンルを選択するだけで、コンピュータにメロディを作成させられる。着ボイスの転送に対応した携帯電話との組み合わせでは、CDやWAVファイルなどの音声を着信ボイスとして登録することもできる。
そのほか、メモリカード経由のデータ転送や、USB赤外線アダプタを用いたパソコンと携帯電話との赤外線データ転送など、ケーブル転送以外のデータ転送方法も利用できる。
各機能を呼び出すランチャは、従来バージョンでも使いやすいものだったが、「15」ではアイコンデザインなどが変更され、よりわかりやすいものになった。