鉄道やバスといった公共交通機関の運行ダイヤや乗り換え情報、運賃などを教えてくれるソフト。時刻表の確認、運行状況のリアルタイム表示、交通費の清算と、旅や移動の計画から終わりまでをサポートしてくれる。「駅探エクスプレス」は、交通機関のダイヤや最適な乗り換え経路などを教えてくれる乗り換え案内ソフト。運行ダイヤはインターネット経由で取得するため、常に最新のダイヤをもとにした計画を立てられる。Ver.2.2では、ランドマーク機能の強化や対応バス会社の拡大などが図られたほか、乗り換え乗車位置アイコンの表示機能などが追加された。
提供される主な機能には「乗り換え案内」「終電検索」「時刻表」「バス路線検索」がある。乗り換え案内は、乗車駅、下車駅、経由駅、時刻を指定することで、最適な便を検索できる機能。検索結果として、経路や乗り換え駅の発着時刻、乗り換え回数、所要時間、運賃などが表示される。複数の経路がある場合は、タブ切り替えで参照できる。乗り換えの待ち時間を変更して再検索したり、出発または到着の便を前後にずらして再検索したりすることもできる。
各駅では、地図や天気情報、駅の出口、食事のできる場所などのスポット情報、乗り換え時に便利な乗車位置の情報などが表示される。楽天トラベルとの連携による宿泊予約も可能だ。そのほか、運賃や定期券代を表示したりする機能などもある。「途中駅」表示機能を使うと、経路上の主要な駅を確認することが可能で、乗り換えや下車の準備に役立つ。
終電検索の基本的な使い方は、乗り換え案内と同じ。ただし、時刻の指定がなく、その代わりに下車駅に到着するための最後の便を検索できる。
時刻表は、駅を選択して1日分の時刻表を参照できる機能。行き先や列車名などが簡略化された略称表記と詳細表記とを切り替えられるほか、平日・土曜・休日のダイヤを切り替えることも可能だ。「電光掲示板」を起動すると、現在時以降の発車時刻のリスト表示に加え、次の発車までの時間を教えてくれる。
バス路線検索は、バス停ごとの時刻表を表示するもの。バス停は、乗下車するバス停や方面、最寄り駅などから絞り込める。利用できるバス会社は、従来から対応していた都営バスに加え、西武バス、新京成バス、名古屋市バス、阪急バス、京阪バス、空港バスの計7社。
検索結果はすべて印刷できる。「乗り換え案内」「終電検索」の結果は、テキスト形式での表示やHTML形式での保存も可能。「時刻表」もHTML形式で保存できる。また「乗り換え案内」「終電検索」では、他社の電子地図ソフトと連携して経路を地図上に表示する機能や、発車時刻が近づくと教えてくれるアラーム機能、検索結果をメールで送信する機能、2次元コード(QRコード)を作成する機能などを利用できる。
「乗り換え案内」「終電検索」で記録しておいた運賃の中から、必要なものだけを選択して集計させることも可能。往復の運賃もチェックボックスにマークするだけで自動的に計算してくれる。印刷やCSV形式での保存、明細書の形でExcelのワークシートへ出力する機能などもある。
そのほか、事故その他による運休などの情報をリアルタイムで確認できる「運行情報」機能を備え、最新情報が入ればタスクトレイのメッセージで通知してくれる。運行情報を取得する路線はユーザが選ぶことができ、情報のチェックも10分〜60分間隔で指定できる。よく行く場所などは、名前と最寄り駅をセットにした「ランドマーク」として登録しておくと、ランドマーク自体を乗車駅や下車駅の代わりとして検索経路に組み込める。