自由度の高いブラシ/カラーパレットが特徴のフルカラーペイントソフト。レイヤを利用した下絵のトレース機能などを備える。「ArtistX Labolt」は“絵を描く”ことに重点が置かれたペイントソフト。「範囲選択」「ブラシ」、画面をスクロールさせるための「ハンド」の基本ツールを中心にしたシンプルな画面構成で、直感的に操作できる。ブラシやカラーパレットは、ユーザの好みで細かく設定できる。
ソフトの大きな特徴である「ブラシ」では、太さや効果などをリストから選択できる。標準で用意されているブラシの内容は、くっきりした線を描く「主線」が5種類、エッジがややにじむようなやわらかい感じの「彩色」が4種類、下の色を見せつつ重ね塗りできる「透明水彩」が4種類、色の明るさを調整する「明度調整」が3種類。明度調整以外は主に太さのバリエーションとなっている。
ブラシは、「ブラシエディタ」を使ってユーザがカスタマイズすることも可能。ブラシエディタでは横幅、エッジのぼかし、真円率、角度、不透明度、重ね塗りした場合の下の色との合成方法、描画間隔などを指定できる。作成したブラシは16個をワンセットとしてファイルに保存し、ファイル単位でブラシを切り替えて使える。
もうひとつの特徴「カラーパレット」は、4×4の16色がウィンドウ上に並ぶもの。パレットウィンドウを呼び出して、16色を自由に入れ替えることが可能。色の作成方法はRGB/CMYK/HSLから選択できる。さらに、現在選択中の色とカラーパレットで指定した色とを混ぜて新しい色を作れる「カラーミキサー」も用意されている。作成した色は、パレット上の色と置き換えて登録できる。また、パレット自体をファイル保存することも可能だ。そのほか、Web用に16進カラーコードを作成してクリップボードへコピーしたり、逆に16進コードを貼り付けて色を作ったりすることもできる。
レイヤを使った下絵のトレース機能も「ArtistX Labolt」の特徴だ。レイヤとして画像を読み込むと、本来のキャンバスが半透明で表示され、レイヤを下絵としてなぞりながら描くことができる。レイヤを配置する位置はX-Y座標で指定できる。
利用できるファイル形式はBMP/JPEG/PNG(「名前を付けて保存」ではBMP形式しか選べないが、「違う形式で保存」を使えば、JPEG/PNGでの保存も可能)。下絵用の画像も同じくBMP/JPEG/PNGを利用できる。
そのほか、設定ファイルの内容を編集することで、動作をカスタマイズしたり外部のアプリケーションを自動で起動したりできる。