電話帳データやメールなど、携帯電話のメモリに記録されたデータの読み出し・編集を行える統合携帯電話メモリ編集ソフト。「携帯万能」は、携帯電話データの編集を効率的に行うことができる携帯電話メモリ編集ソフト。最新版「15」では、携帯電話だけでなく、新たに一部PHS機種にも対応。さらに、Windows/Macintosh双方に対応するハイブリッド版となった。
ソフトウェアの基本的な構成は、前バージョン「14」とほぼ同様だ。携帯電話のアドレス帳データをパソコンに吸い上げたり、パソコンから携帯電話に転送したりできる「万能メモリダイヤル」、取り込んだアドレス帳やパソコン内に保存された他アプリケーションのアドレス帳データなどを統合管理できる「万能アドレスマネージャー」など、機能別に独立した15あまりのアプレットから構成される。
データ転送では、音声定額制を導入して人気を集めるWILLCOMの京セラ製PHS「AH-K3001V」に新たに対応。携帯電話については従来同様、FOMAなどの第3世代携帯を含め、現在利用できるほとんどの機種に対応する。
「万能アドレスマネージャー」は、電話番号簿やアドレス帳データを一括管理できる機能。携帯電話から取り込んだデータを管理できるのはもちろん、はがき作成ソフトや、パソコンのメールソフトで使われるアドレス帳データなどもあわせて管理できる。Outlook/Outlook Expressのアドレス帳に対応するほか、「筆王」「筆まめ」「筆ぐるめ」など、代表的なはがき作成ソフトのアドレス帳にも対応する。CSV形式のアドレスデータをインポートすることも可能だ。
「万能スケジュール」は、携帯電話のスケジュール/ToDoデータをパソコンで管理できるもの。パソコンのOutlookとデータの連携をさせることも可能だ。
作成されたスケジュールデータは「万能シンク」を使って、携帯電話のスケジュールデータと同期させることができる。「パソコンのデータと携帯電話のスケジュールデータが食い違っていた場合、どちらを優先させるか」といった細かな設定も可能で、携帯電話が持つPDA機能を存分に活用できる。
「メディアマネージャー」は、パソコンに保存された静止画・動画・音声などのマルチメディアデータを統合管理できる機能。カメラで撮影したデータをパソコンに転送したり、パソコン内の画像を携帯に転送して待ち受け画像にしたりといったことが可能。また「万能画像編集」で、待ち受け画像を編集することも可能だ。
そのほかにも、QRコードの作成や着メロの編集、携帯電話のユーザ辞書の編集など、携帯電話のデータであればほとんどすべてを編集・管理できる。
搭載されたさまざまな機能を呼び出すランチャ「万能ランチャー」は、今回の「15」から新デザインとなった。選択した機能のヘルプが表示されるほか、最近使ったファイル一覧を表示する機能が加わり、一層使いやすくなった。