「Sitehina」は、Webページを構成要素に分割し、各要素を組み上げることでWebページ/サイトを作成できるソフト。ページには左/中央/右と三つの列を置けるようになっており、ちょうどblogのような構成のページを作成できる。すべての列を使う必要はなく、1列だけのものから最大3列までのページを作成することが可能。「ブロック」は、各列にいくつでも自由に配置できる。本体のほか、ヘッダ/フッタの編集も可能。見栄えのするWebページを簡単に作成できることが特徴。

メイン画面は、左側に「ページ一覧」、右上に「ブロック編集画面」、右下に「プレビュー画面」という、使いやすい3ペイン構成。ユーザは、ページ一覧から編集するページを選択し、プレビューを見ながらブロックの編集を行ってゆく。

利用できるブロックは、

• HTMLをそのまま記述する「HTMLブロック」
• テキストを記述する「テキストブロック」
• 画像を貼ったり説明文を記述したりできる「画像ブロック」
• リンクリストを生成する「メニューブロック」
• Amazonアソシエイト・プログラム用の「Amazonブロック」

フォントや背景などのデザインは、外部CSSで指定する。あらかじめ16種類のCSSファイルが同梱されている。「Sitehina」でCSSを編集したり、既存のCSSを使ったりすることも可能。列ごと/ブロックごと/タイプ（例えばテキストブロック全体など）ごとにスタイルを変更することも可能だ。

編集が終了したら、HTMLファイルを生成する。「Sitehina」にはFTP機能があり、できあがったHTMLファイルをそのままサーバに転送できる。ファイルのタイムスタンプを比較し、更新ファイルだけを転送してくれる機能がある。

この労力を大幅に削減した上、見映えのするページを作ってくれるのが「Sitehina（サイトヒナ）」だ。ソフトの名前は「サイトの雛型」というほどの意味だろうか。ブロックを積み重ねていくという方法は誰にでも非常にわかりやすく、構成を考えやすい。多くのサイトが採用している3列構成のレイアウトが簡単にできるのもうれしい。各ブロックの編集ダイアログもよく工夫されており、使いやすい。

「Sitehina」だけを使っても結構なWebページが作れるはずだが、HTMLを直接ブロックに書き込んだり、あるいは逆に「Sitehina」で作ったHTMLに外部エディタで手を入れたりすることで、かなり手の込んだページを少ない労力で作ることができるだろう。特に日記のような「コンテンツを追加していく」タイプのページ作成には、大きな威力を発揮しそうだ。

開発で注意した点は、割り切りと汎用性のバランスです。何でもできるわけではないからこそ「Sitehina」は簡単にホームページが作れます。しかし、ある程度は拡張性を残したい。HTMLブロックなどを活用すれば、かなりの自由度でホームページが作れるはずです。

「Sitehina」が対象とするユーザは「はじめてホームページを作る人」や「blogなどを使ってはいるが、ホームページも作りたいという人」、あるいは「多数のホームページをすばやく作る必要がある人」を考えています。

作ってみて意外だったのは、HTMLのノウハウを持つ人にも「Sitehina」はかなり有効だということです。私自身、「Sitehina」公式サイト以外に、新規に作成した趣味サイトでも「Sitehina」を活用しています。なんでもそうですが、「Sitehina」を使ったサイト構築でもやはり最初が少し大変だと思います。そこを乗り切ればとても楽にサイト構築できると思います。

「Sitehina」はとりあえず公開を開始したというレベルで、今後もさまざまな機能を追加する予定です。さらに発展していくと思います。