パソコンで利用される動画を、用途に応じて他の動画形式に変換できるソフト。わずか3ステップで他の形式に変換できる。「Movie Gate」は、多彩な形式に対応する“マルチビデオコンバータ”。DVDから携帯用の動画にいたるまで、数多くの形式に対応している。対応するのは、
- ファイル形式
AVI、MPEG、WMV、RealVideo、QuickTime、Matroska、OggMedia、3GPP/3GPP2 - ビデオコーデック
MPEG-1/2/4、DivX、XviD、RealVideo、WMV - オーディオコーデック
LPCM、MPEG-1 Layer2/3(MP2/MP3)、MPEG-4 AAC、Dolby Digital(AC-3)、RealAudio、WMA、OggVorvis、AMR
MatroskaやOggなど、他の同種ソフトでは対応していない形式もサポートする。ソフトによっては、入力(ソース)と出力(変換結果)で対応する形式が異なる場合もあるが、「Movie Gate」ではすべて入出力いずれにも対応する。変換作業は、(1)入力の指定、(2)編集の指定、(3)出力の指定、の3ステップで行える。「Movie Gate」では、変換対象ファイルごとに「どのように変換するか」を「プロジェクト」として登録する。入力ファイルを指定する際には、同時に複数のファイルを選択できるが、実際には個々のファイルで独立したプロジェクトが自動的に生成される。入力に既存のDVDを指定することも可能。「DVDウィザード」と呼ばれる専用画面が用意されており、DVDに含まれる動画タイトル単位で、変換元を指定できる。
編集では、フォトレタッチソフト並みの高度な編集を行える。例えば、4:3/16:9の変換を行えるワイド変換や、画像周囲を切り抜くクロップ機能、色変換、明度とコントラスト、エッジ検出、回転、ぼかし、シャープ化などが可能だ。カット編集でも、単に動画の先頭と末尾を削除するような「トリミング」ではなく、動画内の複数のクリップを削除するようなカットを行える。編集機能として、計16の機能が用意されており、どれかひとつを適用することも、任意の組み合わせで複数の編集を適用することも可能だ。
出力先の設定では、出力形式に応じた詳細な画面が用意されている。画面サイズやフレームレート、エンコードパラメータは、編集機能ではなく、出力設定画面で指定する。各形式ごとに用意された「テンプレート」を選択するだけで、代表的な設定が選択できるようになっている。凝った設定が必要なければ、設定はすぐに完了する。また、「カスタムテンプレート」と呼ばれる、ユーザ独自テンプレートの定義機能があり、よく使用する設定はワンタッチで保存/呼び出しを行える。
プロジェクトごとの入出力設定が終了したら、あとはプロジェクトをまとめて「変換」すればよい。変換は、すべてのプロジェクトを一括処理できるほか、選択した複数のプロジェクトだけを処理することも可能。プロジェクトの変換順をカスタマイズすることもできる。
任意時刻に変換を開始できる「スケジュール」機能も搭載。動画変換は時間がかかることが多く、便利な機能だ。