簡単な操作で、携帯型オーディオプレイヤーに音楽ファイルを転送できるソフト。わかりやすい「モードガイド」が用意され、目的の操作を迷わず選択できる。「MusicWalkin'」は、音楽CDからパソコンに音楽ファイルを取り込んでライブラリを作成したり、携帯型オーディオプレイヤーなどに転送したりできるソフト。MP3/mp3PRO/WAV/WMAなどの形式に対応。転送時には、自動的にMP3形式に変換される。
「モードガイド」から選択できる動作モードは6種類。
- CD再生モード
- ポータブルプレイヤーモード
- ライブラリモード
- 転送モード
- ダイレクト転送モード
- CD取り込みモード
「CD再生モード」はその名の通り、パソコンのCD/DVDドライブにセットされた音楽CDを再生するモード。CDをセットすると、CD-Textに記録された情報やGracenote CDDBの情報から、CDのアルバム名やアーティスト名、曲名などが一覧表示される。連続再生、シャッフル再生、1曲/全曲リピート再生、A-B区間リピート再生、シャッフル再生、イントロのみ再生など、さまざまなパターンで再生できる。「ポータブルプレイヤーモード」は、パソコンに接続されたポータブルプレイヤーのファイルを管理するモード。一般的なストレージクラス対応プレイヤーのほか、「プレイステーション・ポータブル(PSP)(R)」などにも対応する。プレイヤーの曲をパソコンで再生できるほか、プレイリストの編集、MP3タグの編集やファイルの削除などのデータ編集を行える。
「ライブラリモード」は、パソコンのハードディスク内の音楽ファイルを管理するもの。「ポータブルプレイヤーモード」同様、ファイルの再生やプレイリストの編集などが可能。MP3/mp3PRO/WAV/WMAなどのファイルを再生できる。
「転送モード」は、「ライブラリ」とポータブルプレイヤーとの間で音楽データを転送するモード。MP3以外の形式ファイルは、転送時に自動的にMP3エンコードが行われた上で転送される。「ビットレートリミッタ」「容量リザーブ」「オートフィル」などの機能を備えている。ビットレートリミッタは、プレイヤーのサポートするMP3ビットレートに制限がある場合に便利な機能。あらかじめ上限ビットレートを設定しておくことで、転送時に設定値を超えた場合、ビットレートを下げて転送してくれる。メモリ方式のプレイヤーなど、記憶容量に制限があるプレイヤーにはメモリに収まるよう、ビットレートを調整してエンコードすることも可能だ。
容量リザーブは、ゲーム機のセーブデータ用やパソコンのデータ持ち運び用など、音楽以外のデータ用スペースを空けておいてくれる機能だ。
オートフィルは、プレイヤーに転送する際、曲順をシャッフルしたプレイリストを自動作成してくれるもの。アルバム内でのシャッフルや、複数のアルバムをまたがるシャッフルを行い、入る分だけを転送できる。シャッフル再生機能がない場合や、あってもアルバム内だけでしかシャッフルできないプレイヤーでも、アルバムをまたいだシャッフル再生を擬似的に行える。
「ダイレクト転送モード」「取り込みモード」は、CDの楽曲を取り込み、MP3にエンコードする機能。ダイレクト転送モードではパソコンのハードディスクを介することなく直接プレイヤーに転送できる。取り込みモードでは、パソコンのハードディスクにエンコード結果を転送する。もちろんCDDB2やCD-TEXTデータを用いて、ファイル名やMP3タグが自動的に設定される。
MP3エンコードには、定評のあるFraunhofer IISが採用され、低ビットレートでも高音質が確保される。