「Ges Player」は、可能な操作のほとんどをマウスジェスチャや、上下左右へのマウス移動で行えるマルチメディアプレイヤー。マウスジェスチャは、クリック/ダブルクリック/ホイール回転を組み合わせることが可能。キーボードショートカットにも対応する。ジェスチャとアクションの組み合わせ、ショートカットキーの割り当ては、ユーザがカスタマイズできる。

メイン画面は、動画や静止画の再生ウィンドウとリストウィンドウ、メニュー/ボタン/シーク/ボリューム/ステータスの各バーが並ぶシンプルな構成。再生ウィンドウだけを表示させたり、全画面表示させたりもできる。

搭載された再生制御機能は豊富だ。基本的な操作のほかに、コマ送り/戻しや高速早送り/巻き戻し、指定区間を繰り返し再生するA-Bリピート機能などを備えている。再生単位をトラック単位/リスト単位で切り替えることも可能。現在位置を秒単位で指定したり、再生速度を％単位で調整したりといったこともできる。動画/静止画の画面表示では、アスペクト比や表示倍率を指定できる。アスペクト比は利用頻度の高い1:1/4:3/16:9があらかじめ用意されている。

対応するファイル形式は、動画がMPEG/AVI/WMV、音声がWMA/WAV/MP3/MIDI/AIFFなど、静止画がBMP/JPEG/GIFなど。Windows Media Playerで再生できる形式に対応する。プレイリストの再生やストリーミング再生も可能だ。

「お気に入り機能」も非常に有効な機能。ハードディスクなどにまとめた動画や音声、静止画といったファイルをすぐに再生できる。「静止画キャプチャ」機能を使えば、DVDタイトルやTV番組でお気に入りのワンシーンをキャプチャしてBMPファイルとして書き出し、壁紙として利用することもできる。

ただ、ヘルプファイルはReadme.txtのみで、本格的なヘルプは用意されていない。機能がシンプルなので問題は少ないと思われるが、あった方がよいかな、とも思った。機能が充実していて動作も軽快な「Ges Player」は、マウスジェスチャ機能を利用する/しないにかかわらず、誰にでもお勧めできるマルチメディアプレイヤーといえる。もちろん、マウスジェスチャを使いこなすことで、文句なしに便利なソフトになるはずだ。

標準では対応しないRMファイルやMOVファイルを再生するには、コーデックをインストールし、拡張子を関連付ける必要がある。

開発中に苦労した点
機能追加する際、できるだけ重くならないように注意を払って作りました。

ユーザにお勧めする使い方
マウスジェスチャやショートカットなど、自分なりに使いやすいようカスタマイズして使用してください。

今後のバージョンアップ予定
今のところ大きな変更は考えていません。バグとりが中心になると思います。